千本釈迦堂から歩いて上七軒に向かった。 

 上七軒とは、京都最古の花街。北野天満宮の東の参道を中心としたお茶屋街のことらしい。

 もともとは、室町時代中期(五代将軍足利義教の時代に麹製造の独占権を巡って幕府と対立し攻撃を受けて焼失してしまう)北野天満宮再建時に残った資材で七軒の茶屋を作ったのが始まりだとされる。つまり、600年ほど歴史がある。

 それから140年ほど後、桃山時代、豊臣秀吉が『北野大茶会』を催した際、秀吉の休憩所になり、みたらし団子を提供したらとても喜ばれ、公認の茶屋街となった。

 現在は、料亭やレストランなどが営業中。この日は人通りがなく、閑散とした印象だった。

 

 

 少し歩くと、古い店をリノベーションしたカフェを見つけた。

 

 

 どうやら茶問屋だった店内をリノベして、その一角をカフェスペースにして営業しているようだった。

 

 

 茶箱を使ってディスプレイしたテーブルや坪庭の見せ方がしゃれていた。

 

 

 冷たい抹茶と焙じ茶アイスをいただく。抹茶は茶筅を使い、たっぷりの水で抹茶をその場で撹拌してくれる。さすがに茶問屋だけあり、一口飲んでみると「おっ」と思う味わい。

適温の湯で練ったら、きっといい香りがするるのではないか。

 焙じ茶アイスは甘さ控えめ。ダージリンよりは香りを抑え、抹茶よりは甘い、そう感じた。

 フヂマルのその日の舌にとても合った美味しさだった。