六月二二日〔土〕

 

 総体前の最後の練習試合でK中へ。

 相手は5人しかいないというのに、コテンパンに負ける。セットを取るどころか、15点取るのがやっとのありさまだった。

 お昼は気分転換を兼ねて大子町の奥久慈しゃもを使った料理で有名な『弥満喜』さんへ。

 

 ここは奥久慈しゃもを使ったコース料理をはじめ、しゃも肉のすき焼き、しゃも肉を使った「しゃもげたん」(参鶏湯のしゃも肉verと思われる)などがあり、夜も20時まで営業とある。それらの料理はお値段もそれなりで、食堂というよりは料亭に近いコンセプトのお店なのかもしれなかった。そうすると、しゃも丼はランチのみのメニューなのかもしれない。

 

 

 店内もとても清潔で気持ちがいい。

 この三和土のテーブル席4卓以外に奥に座敷があり、そちらに何組か先客がいたようだが、こちらには誰もおらず、2人掛けのテーブルの腰を下ろす。すぐに冷たいお茶がサーブされる。うれしい。

 しゃも丼を注文。待たされることなくテーブルに供される。

 

 

 しゃも丼、刺身こんにゃく、漬け物、そしてしゃもスープ。

 

 

 かかっているふわトロの玉子には、薄口の出汁で味が付けてあってうまい。田舎料理では、やたらとしょっぱい味付けで閉口する店がけっこうあるが、ここはどうやら違うらしい。気に入った。

 朱色の匙を使い、硬めに炊かれた白米と上に載った玉子を口に運ぶ。初めは、飯が硬すぎるか?と思ったが、とろりとした玉子と食べるとちょうどいい。薬味の海苔もいい香りと味わいで花を添えている。

 肝心のしゃも肉は、小さめに切られており、旨味を玉子に取られた後も歯ごたえと肉肉しい味は失われていなかった。美味しかった。