こんにちは。

訪れて下さってありがとうございます♪

 

 

「なかなか勉強をやり始められない・・・」

 

というのが大きな課題の息子の話をさせて下さい。

 

 

さあ勉強、と机の前に座ってから、

鉛筆を回したり椅子の高さを調節したり、

 

とにかくあれこれ細かなことが気になってしまって

実際に問題へ取り掛かるまでに数十分・・・

 

というのも珍しくない毎日です。

 

 

あ、今日は1時間以内に取り掛かれた、

すごいすごい~♪

 

などと思っている時点で、

私の感覚もだいぶズレてきていますね。。

(危ない危ない ^^;)

 

 

(ここまでの経緯はこちら↓)

 

 

1時間しか時間がないとして、

 

10分くらいで勉強をやり始めることができれば、

50分間勉強できます。

 

 

息子の場合、1時間しかなくても

50分後くらいにようやく着手するので、

実質勉強時間が10分という感じですね。。。

 

 

早めに集中し始めることができれば、

勉強効率が上がり、

そのぶん時間が有効に使えるというわけですよね。

 

 

集中して、より短い時間で

宿題を終わらせることができれば、

 

残った時間でおやつを食べたり好きなマンガ本を読んだり、

休憩タイムをちゃんと確保することも出来ます。

 

ゆっくり休んだり、遊んだり、

好きなことをする時間だってちゃんと取れるようになるわけです。

 

 

同じ「やる」なら、

早めに勉強し始められるほうがやっぱりいいですよね!

 

 

もちろん、その「メリット」は

息子にもやんわりと説明済みで、

 

 

わかってはいるけど、

なかなかすぐに始められない・・・

 

 

という状態に陥っています。

 

 

・・・ そうだよね、

わかってはいるんだよね。

だからまずすぐに机の前には座るわけなんだよね。。

 

それは息子の、精一杯の

「やろうという気持ち」の現れではあるわけで。

 

 

 

・・・というか、もはや、

 

早く始めるほうがいいことが

わかればわかるほど、

「早く始めなきゃ」と思うプレッシャーがかかり、

 

今度はそのプレッシャーから逃れようとする「無意識」が

逆の行動をし始める・・・というスパイラルにハマっている模様です。

 

 

 

 

ちょっとだけ私の専門分野周辺の話を

させていただくとすると、

 

 

これを脳の「創造的回避」

(クリエイティブ・アボイダンス)と言います。

 

 

受験勉強は、

この創造的回避との戦いばっかりですよね。。。^^;

 

 

簡単に言えば、

「やりたくない」と潜在意識で思っていることは、

なんとかして回避しようとする無意識の働きです。

 

 

その「回避」(やらないで済むため)の方法を

ものすごくクリエイティブに考え出すのがまたやっかいで、

(脳の創造性を回避するために発揮するので)

 

「言いわけ」「言い逃れ」

など色々な言葉はありますが、

 

「やりたくないことをやらないための言い訳だけは上手い」

ということがあるように、

なかなか手ごわい無意識の力なんですよね。

 

 

 

では、どうすればいいのでしょうか。

 

 

そこで考えるのが、

 

「息子にとって今やりたくないことをやらなければならないけれど、

創造的回避の力が働かないようにするにはどうしたらよいか」

 

ということになりますよね。

 

 

 

結論から言うと、

 

「やりたくない」を「やりたい」に

変えてしまうこと。

 

 

 

え??

変えられないから困ってるんじゃん!

 

やらなきゃいけないのはわかってるけど、

やりたくないものはやりたくないんだもん!

 

・・・という息子の声が聞こえてきそうですが。。^^

 

 

 

 

創造的回避の力は困ったことに案外強力なので、

 

創造的回避が発動しているままの状態で

無理やり頑張り続けるのは、

 

苦しい上に能率も上がらず効率的ではありませんし、

イヤイヤやっている限りきっと成果にも結びつきませんよね。

 

 

今の息子の状態のように、

「やらなきゃならないのにやれない自分」に自己肯定感が下がったり、

ストレスが溜まる上に、時間も浪費してしまいます。。

 

 

どーーーーしてもなかなかやり始められないなら、

 

そんな時はまず、

「やらなければならないけど、やりたくないこと」を見るのをやめてしまう!

 

つまり、勉強をしようとするのを

思い切って一旦やめてみる。

 

そしてその「先」に目線を移してみます。

 

 

 

「やりたくないこと(勉強)」の先に、

「ほんとうに本人が心から望むこと」が繋がっていないでしょうか。

 

 

 

今の息子に大切なのは、きっとこの視点です。

 

 

 

目の前のことに一つずつ一生懸命になるのは

とても大切なことだと思っていますが、

 

今の息子のように、

ネガティブ&近視眼的になってしまって、

 

 

「思うようにできない自分・・・」

 

「みんながわかっている算数の問題で全然理解できない自分」

 

「あと数点が程遠く見えて、焦りばかりで空回り・・」

 

「もっとやらなきゃと思うのに、プレッシャーばかりで動けない・・・」

 

 

 

・・・というところにばかりフォーカスしてしまって、

 

焦る気持ちが空回りして

理想と現実のギャップに落ち込んでいると、

 

だんだん自己肯定感も下がってしまい、

 

大事な所でメンタルを支える最後の砦の「自信」すら

失ってしまいかねません。。

 

 

「自信」は一度大きく失われてしまうと、

回復するのに時間がかかってしまいます。

(特にネガティブ寄りの息子なので・・・^^)

 

 

 

たとえば、

 

「受験勉強はやりたくないけれど合格はしたい」

 

という息子は、

 

 

やりたくない勉強の「先」に何があるのか

 

 

考えてみることが

やっぱり原点だと思います。

 

 

今の努力は、未来の願いに直結している。

 

 

何のために勉強しているのか。

合格して自分はどうなりたいのか。

志望校に入学して自分はどうなりたいのか。

 

 

 

「なりたい自分」がその先にあるなら、

今目の前にあることと「なりたい自分」が

リンクするところを探すこと。

交差する地点をみつけること。

 

 

そして、今目の前にある「勉強」のほうではなく、

「なりたい自分」をクローズアップしてリアルに想像し、

 

「そのための今」であることを認識すること。

 

 

そのための、今。

 

なりたい未来の自分に続いている、今。

 

 

つまり、目の前の「やりたくないこと」の先が、

「息子が本当に望むこと」に繋がっているかどうか。

 

 

 

そんな視点を持ってみたいなと思います。

 

 

 

もしまったく繋がっていない場合は、

やりたくないことをやめてしまったほうが

心身の健康にも良いかもしれませんよね。

 

そこには創造的回避が生まれ、

成果は上がらないけれどストレスにさらされ続けることに

なりかねない未来があるからです。

 

 

しかし、

目の前にあることは「やりたくない」けれど、

その先にあるのは「本当に望むもの」だとしたら、

 

 

今立っている所は、

望む未来に確実に繋がっている道です。

 

 

「望む未来のためにできること」が

今、この目の前にあるものなんだと捉えられます。

 

 

「なんのために勉強するのか」。

 

 

月並みな台詞かもしれません。

言い尽くされたマインドセットかもしれません。

 

でも、「誰かの言葉」や考えをトレースするのではなくて、

息子本人の「願い」「なりたい自分」をイメージしてもらって

 

「そのための今だ。」

 

そう、思ってほしい。

 

そんなふうに考えます。

 

 

そして不思議なことに、

「そのための今だ」ということが

本人の心の底から腑に落ちた瞬間から、

 

今まで「創造的回避」で邪魔をしてきた”無意識”は、

今度は夢を叶えることを応援する側に回るんですね。

 

「こうなりたい」と認識したものを、

脳内のラス(RAS/網様体賦活系)が「重要事項」と認識し、

それを実現するために必要なものを収集し始める働きに変わります。

 

 

・・・このあたりはどんどんマニアックな話になってしまうので、

ここまでにしておきますね ^^;

 

 

本当は、マインドの話しだけでなく

「なぜなかなか勉強に取り掛かれないのか」の

具体的な行動パターンを観察してみたので、

 

実践的な取り組みについても書かせていただきたかったのですが

だいぶ長くなってしまったので、続きはまた次回に!

 

 

読んで下さって、

大切な時間をどうもありがとうございました!