北海道は大雪。

高速道路もJRも交通網が乱れています。

雪に慣れている―と言われる北海道ですが

ここ数年の雪の降り方は

一気に降り積もるというのが増えていて

対応しきれないことも多々。

これも温暖化の影響なのかと思いつつ

雪かきに追われている毎日です。

 

年末年始にかけて何冊か本を読みました。

(まだ数冊は現在進行形で読んでいます)

その中の一冊が辻村深月さんの「琥珀の夏」。

これは、出版当時から気になっていた一冊です。

 

かつて「カルト集団」として批判の矢面に立った

「ミライの学校」の跡地で見つかった、白骨遺体。

弁護士になった主人公は、自らが参加していた法子は

「あの夏」のことを思い出します。

あの白骨は誰なのか、

自分が知っているあの子のものではないのか…。

「あの夏」に引き戻される法子。

犯人として名前が挙がったのは…。

 

現在と過去を行き来しながら進む物語。

過去に法子が憧れていた「あの子」はどうなったのか…。

 

舞台になっている「カルト集団」のモデルには

思い当たる節がありつつ、

思想や信条は最初から決して破綻していたのではなく

それを作り上げた人たちにとっては「理想」があったのだろうと思います。

ただ、現実と折り合いがつかなかったり、

さまざま真人が加わったりする中で「変化」してくんだろうなあと…。

 

正直な感想としては、「スッキリしない」でした。

ミステリとして読むべきなのか、

この集団に関わった人たちの物語として読むべきなのか

どういう視点で読むのがいいのか決められなかったというか…。

「面白かった」「よかった」という感想が多いので

私の読み込む力が足りないだけかもしれませんが、

これまで読んだ、辻村さんの作品のなかでは…という感じでした。

時間をおいて読み返したら

また違う感想があるかもしれません。