イタリア新婚旅行3日目【幻のヴェニス篇】
我々はビュッフェスタイルで食堂に並べられたお料理が何でも食べられる。
しかし、同じホテルに宿泊しているにも関わらず、他のツアーの人たちはテーブルの上にパンとヨーグルトが並べられていた。どうやら、あちらはテーブルの上にあるものしか食べてはいけないらしい。
我々が自由に取れるベーコンやスクランブルエッグは食べられないということ。
小さな衝立一枚隔ててはいるけれど、お互いのテーブルは完全に見えるので、食べても良いと言われたこちら側も少々バツが悪い。たかが玉子、されど玉子。
食事を済ませて、いざベネチアへ・・・とバスに乗り込んだが、道路は大渋滞。
運転手さんが他の運転手さんと窓を開けて話したり、方々に電話してわかったことは誰かがストをやっているらしいということ。
運転手さんはグレーのスーツをサラッとおしゃれに着こなしたカッコイイお兄さんだったけれど、少々気が荒いようで、無理な割り込みを繰り返し渋滞の中何とか前進をつづけた。
ところがあと少しという所で、動きが全く止まってしまった。
どうやら彼らが道路を封鎖しているらしい。
30分ほどこのまま停止。周囲の車もクラクションを鳴らしている。
これは歩いた方が早いのではないか・・・と添乗員さんが会社に問い合わせたが、ストをしているのが危険な人たちの可能性もあるので、お客様を危険なめに合わせるわけにはいかないからバスで待ちなさい、という指示が出たらしい。こうして我々は1.5時間もバスで足止めをくらうことになったのである。
イタリアではストはよくあることなので、これもイタリア体験の一つということで(^^;)
バスに警察の人がやってきた。
そのうち彼らも通してくれるだろうから、まあ待ちなさい・・・ってことらしい。
数台ずつ通行を許してくれるということで、封鎖を抜けたら驚くほどガラガラ。
ベネチア本島には車やバスの乗り入れは出来ないので、移動は全て船になる。
水上タクシーの乗り心地は悪くない。
後部座席に陣取り、カバーのビニールから鼻先を出して外を眺める。
徐々にベネチアの町並みが目に入ってくる。
近所に大きな石油コンビナートが出来てからというもの、ベネチアの町はだいぶ沈んでしまったらしい。
遠くに【Chiesa di San Giorgio Maggiore】サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会が見える。
水上タクシーに10分ほど揺られて、本島に上陸。
ストのせいで、観光客がまだ少ない。
我々にとっては好都合だ。
まずは【Palazzo Ducale】ドゥカーレ宮に。
共和国時代に総督住居と政庁、裁判所が置かれた政治の中枢。
この回廊はゴシック建築の傑作と言われている。
内部には、歴代のドージェ(国家元首)の肖像が飾られた大会議の間があったり、ティントレット作の「天国」という世界最大の油絵があったりする。
これは「巨人の階段」と言ってドージェが就任の儀式を行ったところ。
映画「旅情」ではジェーン(キャサリン・ヘップバーン)が観光をしてこの階段を下りてくるシーンがあるそうだが、現在は通行禁止。
この中には裁判所もあったので、ここで判決を受けた囚人がため息をついて渡ったと言う「溜息の橋」は有名。我々は、この「溜息の橋」を渡って牢獄も見学。薄暗い牢獄はひんやりしていた。冬はさぞかし寒かっただろう。
続いて、お隣の【Basilica di San Marco】サン・マルコ寺院へ。
829年にアレキサンドリアから持ち帰られた聖マルコの聖遺骸を祭る寺院。
広場は浸水しているので、この板の上に並んで建物に入る。
ファサードには見事なモザイク画が。
【Piazza San Marco】サン・マルコ広場は、ナポレオンが「世界一美しい広場」と褒め称えたとか。
写真は大鐘楼。エレベーターがついていて登ることが出来るけれど、時間切れにつき外から眺めただけ。
有名なカフェ1720年創業の老舗【FLORIAN】も外から眺めただけ。
これまた映画「旅情」でジェーンがお茶していたところなのだ。
観光の次はお買い物。
ベネチアガラスの工房へ。
マエストロの制作現場を見せてもらい、いざお買い物。
しかし、本物のベネチアガラスは高い。周囲にあるお土産屋さんに並ぶ安価な品は中国製が多いらしい。
しかし・・・・・せっかく買った置物、帰国したら腕が割れていた。大ショック。
やはり、ベネチアにはもう一度行きなさい!ということかしら?!
ゴンドリエは縞々のシャツに帽子という扮装。とっても可愛い。
自由が丘にあると唐突なゴンドラも、ここベネチアにあるとロマンチック。
ラッキーなことに歌と伴奏をしてくれる人が私たちの船に乗ってくれた。
ストのために急ぎ足の観光だったけれど、ゴンドラに揺られてのんびりと歌を聴き、綺麗な町並みを眺めていると何とも優雅な気分になった。
良い感じにお腹が減ったところで、ランチ。
家族でやっているような小さなレストラン。(スタッフの顔がみんな似ていたので家族だと思うのだ!)
昨日、ミラノから移動する時に通った【SOAVE】のワインも試してみる。
普段はとりたててワインを飲む方でもないけれど、気候のせいかこちらに居るとどうもビールよりワインが飲みたくなる。お味は何とも軽く飲みやすい。
メインはサーモンのレモンソース。
切りもせずにそのまま出てくる。
お願いしてナイフを貸してもらい、みんなで分け合った。
変に甘いケーキよりは、この方が有難い。
ここで、ベネチアとはさよなら。
本当なら2時間のフリータイムがあったはずが、あのストの為に無くなってしまった。
ただでさえ短い滞在だったのに・・・・ということで、本当に夢のような幻のような。
ということで、再びホテルに戻りバスに荷物を積み込んでフィレンツェに向けて出発。
途中、うとうとしたりしていたら3時間30分という長時間にわたる移動も全く苦にならなかった。
どこでも寝られるって、こういう時便利だ。
旦那様は飛行機もバスもほとんど眠れなかったそうだ。
バス中では、添乗員さんの解説を一生懸命聞いていたらしい。
フィレンツェでは、ホテルに入る前に【Piazzale Michelangelo】ミケランジェロ広場へ立ち寄った。
フィレンツェの景色が一望できる丘で、時間的に夜景を見られることになった。
ミケランジェロのダヴィデ像が夜空の中美しくぼんやりと我々を迎えてくれた。
もちろんこれはコピーで、本物は【Accademia di Belle Arti Firenze】アカデミア美術館にある。
この景色を見ると、フィレンツェに来たのだなあ・・と実感する。
その後、ホテルへ直行。
今晩のホテルは【Grand Hotel Mediterraneo】だ。
帰国後にわかったことだが、一週間前にフィレンツェに出張した会社の先輩もこのホテルに宿泊したとか。
アルノ川近くのホテルは町の中心地まで歩いていけるので便利。
夕食まで時間があるので、ホテルから徒歩10分ほどのところにある【Coop】へ行ってみた。
さすがイタリアのスーパー。ワインとチーズの売り場は日本よりもとっても広い。
お土産に買いたいと思っていたチョコレートも、ツアー途中に連れて行かれた土産物店の半値以下で買えた。
しかも、【Ferrari Brut】を発見。
日本では、お店で飲むと7000円くらい?!ディスカウントの酒店で3000円くらい?!
しかし、ここ【Coop】では2000円足らずで売っていた。
ツアーで連れて行かれたお店では6000円くらいだったのに。
恐るべし【Coop】。
まあ、荷物になると大変なので、適当に気になったものを購入した。
さて、晩御飯。ホテルのレストランで。
歩いて喉が渇いたので、ビールを頼んでみた。
旦那様もビールを飲んで生き返った模様。
メインはフィレンツェ名物ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナというTボーンステーキ。
ところが、ダメ嫁のステーキはレアで柔らかいのだが、旦那様はじめ他の人たちのステーキは丸こげ。
添乗員さんは怒り心頭でホテルの人を呼んで文句を3度も言った。
日本のステーキのように柔らかくて脂が多くて・・・という味ではないけれど脂が少ない分、肉そのものの味を楽しめる。
気の毒なので、旦那様に分けてあげると、あまりの違いに驚いていた。
ホテルのダイニングでこういうこともあるのね。
しかし、デザートになっても添乗員さんの怒りは収まらず(^^;)
あまりの剣幕になんだかこちらが申し訳なくなるくらいだった。
まあ、気にせず明日は少し早く起きて集合前に散歩でもしよう!
本日の歩数10,625歩。
スーパーまで往復した分、よく歩いたかな。












