うーん前半(というかほぼ終盤)までは、「読まなきゃ良かった」と何度思ったことか。
現実が超不景気だからか、あえて小説で苦しい思いをしなくても、と思うくらい、とにかく苦しい。
辛い描写がねちねちと続いて、ああもうイヤだ。
で、その辛さ苦しさが極限まで膨らんだところで、パチン、と弾けた。
事件が起きて、みんな心にも体にも深い傷を負った。
でも、そんな状況が「最悪」なのかというとそうではない。それほどまでに、まだ大きな事件が起きない前半の状況が「最悪」だ。
ラストまで読めば、ほんの少しだけれど、「朗らか」になるかもしれない。
最悪 (講談社文庫)/奥田 英朗
