なぜか「2」から読むことになってしまった。
訳者の井上一馬が別の本のあとがきで書いているのだが、一時期ボブ・グリーンの翻訳本は、それはそれは人気があったという。
続々と新作が刊行され、書店には平積み。確かに、古書店で多く見かけるので売れたのだろう。
なのに、である。
なのに『アメリカン・ビート』の「2」があるのに「1」がない。
『チーズバーガーズ(文庫版)』の「2」がないのとは訳が違う(※2はどうやら出版されてない)。
というわけで『アメリカン・ビート2』だが、リアルなアメリカ社会を取り上げたコラムは、淡々と暗い。
ある種の諦観を感じさせるものもあるが、その一方で、悲しみ中にちょっとした希望を見いだせるコラムもある。
個人的な印象度で言うと、「彼は浮浪者なんかじゃない」は素敵だ。