当時10歳の鼻垂れだったボクにとってもそれほ一大事で、なんだかよくはわからないけど凄いことが起きているんだと思ってた。
作者はその時地元紙の記者だった。あの修羅場を見たのかはわからないが、渦の真ん中にいて、自問自答する間もなく取材に忙殺されていただろうことは間違いないかもしれない。
本書は、そうした自問自答を絶えず繰り返しながら進む。ジャーナリズムとは、企業とは、夫婦とは、親子とは。
作者なりの総括とも言えるのかな。
この事故でジャーナリズムが果たした役割は小さくないと思う。だが、それも徐々にトーンダウンしてしまった気がしてならない。企業の論理で突っ走る日航やボーイングをもっと問いつめなければいけなかったんじゃないとか、考えることは多い。
クライマーズ・ハイ (文春文庫)/横山 秀夫
