「十七歳」で思春期のかけがえのない時をともに経験したABCDJは、やがて大人になり、そして今、そのうちの一人が死の淵に立たされている。
作者のボブ・グリーンは、彼の病気を機に再び集結した仲間たちと、彼の闘病を支えながら、彼と過ごした日々を振り返っている。
その作業は、この世に彼がいたということを、彼がどのような人物であったかということを、少しでも書き残そうとしているかのようです。
身近な人の死を見つめた作品というと、吉村昭の「冷たい夏、熱い夏」や沢木耕太郎の「無名」などを読んだことがあります。どれも込み上げる感情をグッと抑えて書かれているぶん、悲しみをより感じます。
グリーンの場合も、淡々としている進み方が、乗り越えてきたものの重さを感じさせるのです。
ABCDJ―とびきりの友情について語ろう/ボブ・グリーン
