栗の花

栗(学名Castanea crenata)

castaneaはギリシア語のクリを意味する。ブナ科。日本、朝鮮半島原産。

栗は虫媒花で雄花が匂いを撒き散らしてハエ、ハチを呼び寄せて受粉する。青森の三内丸山遺跡の発掘から縄文時代初期から住居の周りに栗の木が植えられ食糧の以外に建材、木具材として重要な樹木だった。又花からはミツバチを働かせ蜜源植物としても利用していた。万葉集に有名な山上憶良の「瓜食めば子ども思はゆ栗食めばまして偲ばゆいづくよりより来たりしものぞ目交(まなかい)にもとなかりて安寝(やすい)し寝(な)さぬ」栗と言えば子供、更に家族をも連想させる。

縄文へ想いを馳せる花栗の香 歌子