ヨメナノハナ(嫁菜の花)

キク科。嫁菜は春の季語。嫁菜の花は秋の季語。道端で見かける野菊と呼ばれるものの一種、万葉の昔から親しまれ春にはこの若芽を摘み茹でて食べる摘み草である。

万葉集にウハギ(兎芽子)として二首詠まれている。

"春日野に煙立つ見ゆ娘子らし春野のうはぎ摘みて煮らしも"(かすがのに けぶりたつみゆ をとめらし はるののうはぎ つみてにらしも) 作者不詳。

薄日差しひそと紫嫁菜かな 歌子