我が家はみんなでよくドラマをみる。
"俺の家の話"というドラマが1月に放送されていた時は、三女は行方不明だと思って探していたから、きっとどこかで同じものをみていると信じていた。毎日、どこかで同じ月を見ているだろうと思いながら探していた。
今は
"コントが始まる"
というドラマをみている。三女見たかっただろうなと思いながら。そういえば、お空からドラマはみられるのかしら?
昨日の放送で、売れない芸人役の菅田将暉くんが、岐路に立たされ
「努力は報われると思いますか?」
と聞くシーンがあった。
私が娘たちに聞かれたら何と答えるか考えた。
「努力のベクトルが、自分が報われたと思う結果に合ってたらね。」
と答えると思った。私はそうやって、なるべく早く短い言葉で自分の考えをまとめて伝える癖がある。時間を無駄にしたくないという思いが強いのと、どんなに長々と自分の思いを伝えても、伝わるかどうかは相手次第と割り切っているところがあるからかもしれない。
そのくせ、次女や四女の様に障害があると判ると、本人の特性に合わせてとことん付き合う。四女も好きなことからしか勉強が進まないので、新幹線好きを利用して日本縦断の旅に付き合った。健康に産んでやれなかった罪悪感もある。
三女には何をしてあげたのだろう。体操をやりたい、選手になりたいという願いはとことん付き合ったと思う。でも、辞めたいと言った時には正直ホッとして、その後の三女の好きな事には、年頃の色気付いた趣味嗜好と考えて踏み込まなかった。勉強しない、進路の方向も決まらない三女に、
努力できない時もある。あれだけ体操やってきたんだから、努力したくなる時がそのうちくるよ。とか
自分に正直になって何がしたいのか考えてみたら?なんでもいいんだから。
そんな冷たい事を言っていた。
友達に○○が向いてると言われた。という三女に
友達はあなたの将来に責任とってくれないよ。どうしてそう思うのか、仕事としてやったらどうかよく考えた?
人の意見に流されないで、自分はどう思うのかが大事なんじゃない?
なんて、酷いことを言ってた。良かったねー‼️ってただ一緒に喜ぶ事ができなかった。
小さい時からやりたい事が明確に決まっていた長女にも、コンプレックスがあったと思う。言葉を操ることを得意とする長女と私が、ポンポンリズミカルに会話している時には、今思えばスッといなくなる事が多かった。
否定されてると思ってきたよね。自分の意見がない事、本当の自分て何だろう?悩んでたよね。だから、スマホの世界にしか拠り所がなかったんだよね。
ごめんね。
菅田将暉くんの質問に、優等生できたけれど色々あり、心身ともに壊して回復しつつある役どころの有村架純ちゃんが、自分の経験や今日あったことなどを交えて、その時に努力が報われないと思った事でも、後で報われる事もあるのでは、という内容を長々と伝えていく。
自分で聞いておきながら、話が長いと悪態をつく菅田将暉。
そんなシーンを見ながら、三女はこうした心の通い合いを求めていたのに、私は自分で考える事が大事と言いながら、いつも合理的に正解ばかりを求めてきたのだなと思った。
最低だね。
どうすれば、心の通い合う会話ができるのか、ママ鈍すぎてわからないけど、あなたの苦しみを考えたら少しでも変わっていく努力をしなきゃね。そちらにいく時には、あなたと心の通った会話ができるようになれているといいな。ゆっくりだけどがんばるね。