姉からLINEが来た。
主に、三女が亡くなった後、私には負担が大き過ぎて難しくなった81歳の母のケアについて、近況報告だった。そして、私から花が届いて喜んでいたと。今は母と連絡を取るのが辛く、電話も手紙も遠慮してもらっている。
母は少女の様な人で、13年前に何でもやってくれる、子煩悩で家族思いの父を亡くしてから3人の娘たちが変わる変わる様子を見てきた。なぜ、変わる変わるかと言うと、とてもとても対応が難しい人だから。
母の事を書き出すと止まらないのでこのくらいにする。
父亡き後、1番上の姉がしばらく同居してくれたが、心労が多く身体を壊してしまい別居。しばらくは3人の娘で様子を見ていたが、一軒家の手入れも難しくなり、数年前から私がバトンを引き継いでいた。
認知症まで行かないが、福祉につながる事を極端に嫌がり娘に何でも依存するので、私名義のマンションに1人住まいさせる事も難しくなってきて、姉と相談して高齢者用の住宅に転居させる事にした。
姉は母の現状を目の当たりにして、コロナ禍だったとはいえ、私に任せきりだった事を詫びてくれ、ここからは任せなさいとバトンを引き受けてくれた。私が途中まで繋げた福祉にも再チャレンジしてくれた。有り難い。
そう、毎回思うのは、3姉妹を育ててくれたから1人で母を背負わなくて良いという事には、皮肉にも母に感謝する。
姉が、大瀧詠一さんの曲「君は天然色」を
三女の爽やかな笑顔を思い出して聞いて追悼してくれているそう。
詩を書いた松本隆さんの妹さんが20代で亡くなられた時の想いが込められている。
妹さんとの突然の別れに、渋谷の街が白黒に見えたという。
三女に、ババのことはおばちゃんに任せたからね。安心してね。だから、あなたもみんなの思い出に色をつけて下さいね。
とお願いする。