【自分を好きになる】ということは

意外と簡単なことでできる。


と、私は思います。



それはただ自分の好きな物を

自分に与えるだけです。



自分の好みは、

誰よりも自分が一番よく知っているからです。




「こうしたいなあ、ああしたいなあ」

「○○がいいなあ」


などは、よく思うはずです。





でもそれは


①自分発信である


②周囲や条件で変更している




ことが往々にしてある、

大体はある、はずです。




「おやつは、大福かな、ショートケーキかな、好きなのは洋菓子だからケーキにしよう」


とか


「今週は頑張ったからご褒美だわ」


とか



「赤いのが欲しいけどやっぱり無難なベージュがいいかな、紺色のほうが似合うかな」


とか。




そういうお客様的に扱うとか、何かのタイミングとかって「選んだ」一瞬が過ぎると大したことではなくなるように思います。




小さい頃に、リカちゃんやバービーで遊んだときには

髪をとかしたり、おしゃれをさせながら

いとおしい、かわいいなあという気持ちを持っていたはずです。

(お人形でなくてもいい)



そういうふうに、遊んでいるときには


時間は消えて、

空間があって、

そうして自分が自分に対していとおしむ心も

わいていたことでしょう。


なぜなら、そのお人形は自分自身でもあるからです。


お人形は自分と違ってぶさいくじゃないとかいうことがあるかもしれないけど、そういうことじゃないです。




大切に感じる

愛着を感じる

他の誰かにさわられたくない

乱暴に扱われたくない

私だけのもの



そういう気持ちをもったこと、ありませんか?


必ずあるはずです。



わるい気持ちや出来事の方を

より多く思い出そうとすることがあるかもしれません。


でも、ゼロではないはずです。



なにかのおりに、

知らない人や

仲良しのお友だちから

なにかもらったり

してもらったりしたことはありませんか?



その人は大したことがないふうだったけど

本当にありがたく嬉しかったなあと思うこと


さりげない温かい言葉や態度



自分が誰かにそう感じたこと



自分で自分を支えるために

思い出すとよいものは

そういったことです。



とても小さいことでもいいし

なければないでもいいし

自分が誰かにしたことでもいい。



これらの気持ちがわいてくるようなことをすればいいのですから。



そして、まつわる事柄や他人を大切にする必要はありません。なにせ自分の記憶や感情に過ぎませんからね。


大切に思う感情、感覚を味わうほうが大切です。

紅茶の香りを嗅ぐように。



自分の気持ちは、なにかに表現しなくとも

心地よさで感じることができます。





その心地よい状況は

安心で安全な心の中であるし


自分しか知らない自分の中身です。


だから、

自分だけが最も慈しむことができる世界です。







最近、私が買ったものですが。


 

 

たとえばこの豆皿。

パッと見て、なんてすてきなんだろう!

と思いました。感じました。



しきりのないところがある動物園で

ペンギンを見たときに、飼育員さんから

ある一夫一婦制のつがいのペンギンの説明を受けました。


年をとったおばあちゃんペンギンが

すごくゆっくりしか動けなくて、

おじいちゃんペンギンがひたすら待ってるのでした。


他のペンギンたちはさっさと巣穴に戻ったのですが。


生殖としてつがい、というだけでなくて

人間がたくさんいるところでもそそくさと行ってしまわずに待っていました。



そんな姿を思い出します。



それに、色味がとてもよくて、さわりごこちも良いのです。

このお皿を見るたび触れるたびに

心地よくなります。



絵付け職人さんが丁寧に描いたり、

丹念に焼いたりした物なども私は好きです。


誰かの手が心を込めて作って

それを手にしていると

知らないけれども心が触れる。



そういう品物が好きです。

時空を超えます。




なにかにとらわれることなく

ただ心地よいものを知っているだけで

それは自分が自分の好きなことがわかっていて

自分と共有し、全てがひとつになる時空を得ます。



それはひとりひとり、

自分自身しか、きっとできないことです。


それにおとなでないと、できないことです。




言葉でいいあわらしても足りない気持ち。


慈愛の心を持つ自分を


いったいだれが嫌いになどなれましょう。




それは、神様が与えた心でもあります。


(私は特に信者ではありませんが)



 


好きな人に何かしたい、する。

でもそれが相手の好きなことやものかは定かではありません。

けれど自分のことは誰もが誰よりも知っているのです。



風景やまわりの人のことは無視して

自分の心地よい状況や状態をつくると

楽しい気持ちになるものです。


たとえ、似合わなくてもいいんです。

客観視して良い悪いなんてことをせずに

ただ心地よいふうにするだけでいい。


そうするとあなたは自分を本当に愛している

という状態になれます。



ほんの半日でも


自分が好きな自分

にして慈しむ気持ちを持ったら


自分が自分を好きになることは

簡単にできるとわかるでしょう。


そして、24時間そうでなくてもいいし

嫌いになったりしても大丈夫だとわかるでしょう。


ことさらに寂しいと感じることも、なくなるかはわかりませんが、減るでしょう。





私は、そう思いますよ。