大宮BL小説です。
閲覧ご注意ください。
























「…大野さん!これ見て!!」


二人で過ごす日曜日。



昨夜も甘く甘く重なった僕らは…
いつものように日が高くなってもベッドから抜け出せずにゴロゴロと過ごしていた。



ネットサーフィンをしてる僕を後ろから抱き込んで…

ちゅ、ちゅ、とうなじにキスを落としていた大野さんをひっぺがし…
僕は携帯をかざした。



「“…糖分の摂りすぎは糖尿病などの生活習慣病になりやすくなるほか、さまざまな弊害があります”だって!!」



「…」



僕が離れてしまったせいか…
ブスッと不貞腐れた顔をした大野さんは。

僕の携帯の画面を訝しそうに見た。



「えっと…

“糖質は消化される際にビタミンB群やカルシウムなどの栄養素を必要としますが、糖分をとり過ぎるとこれらの栄養素も大量に必要となるため不足してしまいます…
ビタミンB1が不足すると脳神経のエネルギー不足からうつ状態に陥りやすくなります…!!”

えっと、それから…

“ミネラルやビタミンが不足状態になると、低体温症を引き起こしたり、便秘や免疫力の低下を招きます…”



「…」



「“慢性的なカルシウム不足により若い人でも骨粗しょう症になる恐れもあります…”だって!
怖いー!!」

「“疲労感や倦怠感、肩こり、口内炎、貧血などの症状もあらわれるほか、体の中に糖が蓄積されると全身の老化を促進させる恐れも…”」



「…んな大層な」



「大層じゃないよ!!」

「大野さんの場合そうなっても不思議じゃないくらい糖分とってるからねっ?」

「このままじゃ精神的にも肉体的にも病気だらけになって…」
「絶対めちゃくちゃ…」
「早死にしちゃう!!」



「…」



「そうだよ…だめじゃん、僕…」

「大野さんの共犯者になってる場合じゃなかった…」

「あんな山ほど砂糖ぶち込んで…」
「大野さんの寿命縮める手助けしてんのと一緒じゃん…」



「…」



「このままじゃだめ。ちゃんと適切な糖分量にして…」
「一日でも長生きしてもらわなくちゃ!!」