大宮BL小説です。
閲覧ご注意ください。
店の片付けを翔くんと相葉ちゃんが引き受けてくれたから…
俺は、店じまいと同時くらいに店を出た。
明日は休み。
しばらく二宮の様子を看てやりたい。
俺はコンビニでいくつか食材を手にして…
再度二宮の家を訪れた。
俺が出た時から何も変わってない部屋。
そっと二宮の顔を覗き見る。
少し口をあけて、すーすーと眠っている。
疲れてたんだな…
俺が髪を撫でても、ピクリとも動かなかった。
しばらく寝顔を見ていたが…
何か作ることにして立ち上がる。
冷蔵庫を覗くと、飾り切りの野菜を煮付けたものや、煮こごり、テリーヌなど…八寸のメニューに上がりそうなものばかりが、タッパにつまって並んでいた。
帰ってきてからも…
こんなに練習、してたんだな…
そりゃ疲れも出るだろ…
俺は、冷蔵庫の灯りに浮かぶ二宮の寝顔を見ながら…
ふぅ…と、ため息をついた。
二宮に食わせるお粥を炊きながら…
冷蔵庫のタッパ、一つ一つを開けて、味を見る。
そして感じたことを付箋に書き込んで貼り付けた。
頑張るあいつの力になりたい。
俺は、極めて俺らしくないことを…
冷蔵庫の灯りを頼りに続けた。
「…ん…」
全ての作業が終わる頃、二宮が寝返りを打った。
ゴシゴシ…と目を擦る音がして…
ゆっくりと瞼が開くのが見えた。
ぼんやりと俺に視線を送る。
多分状況判断ができてないのだろう。
俺は、静かに声をかけた。
「…邪魔してるぞ」
「具合はどうだ」
何度か瞬きをした後…
ゴソゴソ…と身体を起こそうする動きが見えたから…
俺はそばに行ってそっと身体を支えてやった。
「…すみません…」
「大丈夫です…」
言葉に力がないから、まだ熱があるのだろう。
俺はそのまま…
二宮のうなじを掴んで、額を寄せた。
ゆっくりと触れ合う額。
まだ、熱があるな…
不意に目を開けると、至近距離に二宮の顔があって…
俺は我に返った。
何やってんだ?俺…