嵐妄想小説です。
閲覧ご注意ください。
「さっきも言っだけど」
「俺は」
「好きなヤツにしか反応しねぇし、興味もな
い」
「確かに騙されて合コンに連れていかれたが」
「そもそもそんなとこ行ったって」
「誰にもなんの興味もねぇから」
「飯食ってただけだし」
「おまえに言わなかったのだって」
「俺からすりゃ食った飯のことですらあんま覚えてねーのに」
「わざわざおまえに伝える必要を感じなかっ
た」
「…やましいことなんか」
「一つもねぇしな」
「だから余計に…腹が立った」
「俺の気持ちを疑われたことが」
「…一体コイツは俺の何を見てやがるんだ?って」
「死ぬほどムカついた」
「…俺はこんなに」
「…おまえのことばっかなのに」
「俺はおまえがいるのに」
「他に目がいくほど」
「暇でもねぇし」
「節操なくもねぇ」
「俺はおまえとの毎日にこれでもすげぇ満足してんだよ」
何にも言わず俯いたままの俺。
大野さんは一つため息をついた。
「…めんどくせぇヤツだなぁ」
その言い草にカチンときて、思わず顔をあげて怒鳴る。
「…悪かったね!めんどくさくて!」
すると大野さんはフッ…と笑った。
「…何よ?」
「…きったねー顔」
「うるさいな!」
「鼻水出てんじゃん」
「出てねーわっ!」
「だって鼻の下濡れてる」
「涙だわ!涙‼︎」
「…ホントかよ」
「ホントだわ‼︎」
す…と親指で俺の鼻の下を拭う。
「…ネバネバしてる」
「やっぱ鼻水じゃん」
「ち、ちがうわっ!」
「鼻水はもうさっき大野さんの服で拭いたしっ!」
「…おまえなぁ…」
ハハッと大野さんは笑った。
不貞腐れたまま、ぐちゃぐちゃの顔を拭く。
それでも顔中に涙を塗りたくっただけで、ぐちゃぐちゃはぐちゃぐちゃのまんまだった。
不意に大野さんが自分の着ていたシャツの袖で拭いてくれる。
大野さんのダンガリーのシャツの青が色濃く目に映った。
「てかそもそも…」
「ムカつくんだよな、アイツら」
「…え?」
「車ん中で」
「偉そうに…おまえのフォローなんか、しやがって」
「…にののいいとこ教えてやろうみたいな、上から目線」
「翔くんにいたっては」
「しつこく髪なんか撫でやがって…」
不意に大野さんの大きな手が、俺の髪に乗り…
その手は何かを、無造作に払った。
何度も何度も、乱暴に。
「…さっきは頭きてたからあんな言い方したけど」
「俺はアイツらなんかより」
「おまえのいいとこなんざ」
「死ぬほど知ってるし」
「…改めて教えてもらう必要なんかねぇ」
「てか…」
「悪いとこだって」
「どんなとこだって…」
「俺は…」
不意に手が止まる。
大野さんの顔を見る。
真剣な眼差しに、吸い込まれる。
「…一回しか言わねぇから、よく聞いとけ」
大野さんは俺に小さく小さく言った。
「…あいしてる」