大宮BL小説です。
閲覧ご注意ください。
あんまり僕がじっと見つめるから、きっと困ってしまったんだと思う。
小泉さんは苦笑いを浮かべて視線を逸らした。
「…四郎くん、見過ぎだよ」
「あ、すみません」
「そんなにじっと見られたら、勘違いしそうになる」
小泉さんはボソッとそんなことを言った。
「…勘違い?」
僕は意味がよくわからなくて聞き返す。
すると、小泉さんは僕の髪をクシャッと撫でた。
「ごめん、なんでもないから」
それ以上小泉さんは何も言わず、グラスに口をつけた。
結局なんのことかよくわからない。
僕は不思議に思いつつ、小泉さんが触れたところに手をのせた。
「で、大きなため息の原因は?」
「あ、あぁ…はぁ…」
またイチ兄の照れ笑いが脳裏をよぎり、ため息が漏れた。
「…重症だね」
「はい…まぁ…」
僕は生ハムをクルクルとフォークに巻き付けながら、小泉さんに言った。
「あのね、小泉さん」
「ん?なに?」
「…大人の男の人は」
「…うん」
「…本命がいても、ほかの人と遊べるもんですか?」
「…ええっ⁈」
僕の質問を理解するまでに、数秒を要したようで、小泉さんはしばらくのタイムラグののち、絵に描いたようなリアクションで驚いた。