大宮BL小説です。
閲覧ご注意ください。
ものの数分で、大野さんは眠りについた。
疲れていたんだろう。
額に手をやるとやはり熱かった。
僕はそこら辺に無造作に置かれた毛布と、店の備品の膝掛けを数枚大野さんにかけた。
熱が、早く、下がりますように。
寝顔の大野さんに小さく声をかけ、僕は社長室を後にした。
ラーメンが完売し、店ののれんを下げ、後片付けが終わっても、大野さんは眠ったままだった。
時々心配になって覗きに行ったが、スースーと寝息を立てて眠っていた。
さっきより、顔つきが穏やかだ。
よほど疲れてたんだな。
ゆっくり眠らせてあげよう…
大野さんが眠っている事を出勤してきた翔さんに伝えると、持っていたスタバのカップを落っことし、盛大に驚いた。
そこで初めて、大野さんが不眠症だってことを、聞いたわけなんだけど…
僕は正直信じられなかった。
だって…
あっという間に寝たよ?
まぁ、でも熱のせいも多分にあったのかもしれない。
具合が悪くて意識を失うみたいに眠ってしまったってことも…
しかも日頃の不眠の蓄積が、一気に眠気となって押し寄せたってことも、充分考えられる。
結局その日、大野さんが起きてくることはなかった。