大宮BL小説です。
閲覧ご注意ください。
「かず…」
「あの指輪…」
「…俺にくれ」
散々抱いて意識がはっきりしないかずをうしろから抱き込んだまま、俺は言った。
力の抜けたかずの身体は、とても暖かくて、柔らかい。
抱き心地が良すぎて俺まで意識が飛びそうになる。
でも指輪のことは…
これだけは、言わなきゃダメだ…
「…え?」
かずが俺の言葉にピクンと身体を震わせた。
「…もう要らねーだろ…?指輪…」
「…ん…」
「だから…くれよ…」
「なんで…?」
ゆっくり振り返る。
自然と近づく。
唇が合わさる。
「え…なんかさ…」
ちゅ…と優しい音がする。
キスしながら俺は続けた。
「…やなんだよ」
「…え?」
「…おまえが指輪、持ってんの」
「…他のヤツから貰ったみたいで」
「なんか、やだ」
「…バカ」
「バカで悪かったな」
「…訳わかんないヤキモチ」
「…どうせわけわかんねーよ」
俺は不貞腐れつつ言った。
「俺が一番わけわかんねーんだから」
ふふっとかずが笑う。
その顔が、すんげぇ可愛くて、幸せそうで、胸にグッとくる。