泡沫の夢

泡沫の夢

駄作ながら、妄想小話と日々のあれこれなどをUPしています。

完全な自己満の世界ですので、ご注意くださいませ。

桜咲く訪問ありがとうございます桜咲く



艶が~る・薄桜鬼の妄想小話(BL含む)と日々のあれこれをUPしています。

コラボ・企画作品の一部を除いて、全てアメ限に移行しました。


アメンバー申請についてはこちら をご覧ください。


チキンな人見知りなので、声をかけてもらえると喜びます(*ノωノ)

よろしくお願いしまっす。

Amebaでブログを始めよう!

今年最後の艶の日ですね。

 

先日お知らせした企画の公開日でもあります。

 

わたしにとっては、最後の艶がの企画となります。

 

艶がを始めたきっかけは、キャンペーンで別ゲームのアイテムが貰えるから、とりあえずチュートリアルだけやってみよう。そんな感じだったと記憶しています。

 

そんな軽い気持ちで、アイテムさえ貰ったらすぐにやめてしまおうと思っていたはずなのに、あっという間にどっぷりとその世界観に嵌まり込み、ずっと書いていなかった二次創作にまで手を出していました。

 

たくさんの艶がファンの方との出会いもあり、いろいろな思い出もできました。

 

苦手だった幕末の世界が大好きにもなりました。

 

今も嫌いになったわけではありません。

 

ただ、どっぷりと嵌まり込み、0時が待ち遠しく、金平糖を齧りながら本編を進めていたあのときのような熱が無くなってしまいました。

 

潮時だなと感じたのはずいぶん前のことになります。

 

今年で卒業しようと思っていた時に、ゆきちゃんに最後の艶の日に企画をやるので参加しない?と声をかけてもらいました。

 

テーマが難しく、わたしに書けるかなと思ったのですが、最後の艶の日の企画で卒業するのも悪くないなと思い参加することにしました。

 

テーマに沿ったものが書けているか不安は残りますが、お付き合いいただければと思います。

 

お話はこちらから⇒不帰の刃

 

総合窓口はこちらから⇒ゆきちゃんのブログ

 

最後に、たくさんの出会いをくれた艶が~ると、仲良くしてくれたみんな、そして拙いわたしのお話を読んでくれた方々に、深く感謝いたします。

 

本当にありがとうございました。

 

このブログや過去の作品たちをどうするか、まだ決めていませんので、またはっきりと決めたときに記事を上げたいと思います。

 

最後までお付き合いありがとうございました。

 

 

瑠璃

 

 

 

 

 

 

 昼でも陽の射し込まない薄暗い部屋の中は蒸し暑く、閉め切った障子に映る大樹の影が風にその枝を揺らしていた。


 人々の喧騒から切り離された離れの一室は静かで、近くを流れる小川の瀬音と、水車が軋んだ音をたてながら重そうに回る音以外は聴こえてはこない。


 枕元に置かれた湯呑に残った薬湯の匂いが微かに漂う部屋の中で、総司は汗と湿気に湿り気を帯びた床からゆっくりと躰を起こした。


 抜き身の刃のようだと言われた体躯は見る影もない。痩せ衰えた腕を伸ばし、湯呑の傍に置かれた手拭いを手に取る。手の甲にはくっきりと骨が浮かび上がり、伸ばした指先は微かに震えていた。


 やけに重く感じる乾いた手拭いで首元の汗を拭う。たったそれだけの動きがままならないことが、歯痒くて情けない。


 愛刀を振り翳していた腕は、今では薄い手拭い1枚ですら持ち上げることが大儀に感じる。
 市中を走り回っていた頃は、床から躰を起こすことですら重労働に感じる日が来るとは想像すらできなかった。


 胸の中が空っぽになるのではないかというくらい深い溜息が零れ落ちる。


 途端に喉を競り上がってくる咳が胸を焼く。手にした手拭いをきつく握りしめて咳き込む上体が、上掛けに覆われた脚の上に倒れこんだ。


 激しく咳き込む背中が、上掛けを囲い込むように競り上がった膝を抱えるように丸くなり、体勢を崩して横倒しになる。


 胎児のように丸くなったまま、喉を突き上げるように込み上げてくる熱を、口元を覆う手拭いを握りしめた手に吐き出した。


 荒い息遣いの中で固く閉ざしていた瞼を開く。生理的に浮かんだ雫で水の中にいるような視界に滲む手拭いと指先が、零れ落ちた命の欠片に紅く染まっていた。


 手拭いの汚れていないところで濡れた指先を拭き清める。瘧のように震える指先が忌まわしかった。


 頬に張り付く髪の毛を掌で払いのける。

 

 

――私の命はあと何日もつのだろう……。

 

 

 幾度となく零れ落ちていった命の欠片たち。痩せ細った躰は、もう元のようには戻ることは無いだろう。


 ふいに江戸を発つ前に、忍んで会いに来てくれた土方のことが思い出された。

 

 

 

 


 幾らか体調の良かったその日、ふらりとひとりで現れた土方は、床に起き上がっていた総司を見ると「空気の悪いところにいたら、良くなるものも良くなりゃしねえぞ」と勢いよく閉め切ったままの障子を開けた。


 途端に吹き込んでくる涼風が、籠った部屋の空気を洗い流していく。


 陽光に透ける新緑の葉が、目に眩しかった。
 


「なかなか顔を出せなくてすまなかったな。調子はどうだ?」

 

 

 枕元に胡坐をかいて座った土方の言葉に、在りし日の屯所での日々が思い起こされる。


 遠くに聴こえる隊士たちの鍛錬の声や廊下を行き交う足音、ひとり部屋に籠っていても人の気配が絶えることの無かった屯所の中は、常に活気に満ち溢れていた。戻ることの叶わない、けれどできることなら戻りたい大切な場所……。


 零れ落ちてしまいそうな溜息を、気づかれないようにそっと飲み込んだ。

 

 

「――その日によりけりですね。……みなさんはお変わりありませんか? 近藤さんはお元気でしょうか?」

 

 

 ずっと気になっていた。きっともう、役に立たない自分のことなどみんな忘れてしまっているかもしれない。そう思いながらも、訪ねてきてくれた土方の優しさに意を決して口を開く。

 

 

「ああ、みんなお前が戻ってくるのを待っているぞ。――近藤さんも忙しくて顔を出せないが元気だ」

 

 

 どこか思い詰めた表情で問う総司に、ふっと目元を和らげた土方が手を伸ばし、顔にかかる伸びた前髪をそっとかき上げた。

 

 

「……戻りたいですよ」

 

 

 戻れるのなら。その言葉をぐっと飲みこむ。


 口唇を噛んで俯く総司の頭に、軽い衝撃とともに大きく温かな手が乗せられた。

 

 

「戻りてぇならさっさと治して戻って来い。薬湯も残してるじゃねぇか。ちゃんと飲まねえから治るもんも治らねぇんだぞ」

 

 

 枕元の盆の上に置かれた湯呑に残った薬湯を見た土方の苦々しげな声に、頭に置かれた手はそのままに視線だけを向ける。

 

 

「だって、苦いんですよ。これ」

 


「良薬は口に苦しって言うだろ? 子供じゃねぇんだから我慢して飲め」
 


 土方の大きな手が頭をがっしりと固定して、空いた手が盆の上の湯呑を取り上げた。目の前に差し出されたそれを渋々受け取って、半分ほど残った渋茶色の薬湯を息を止めて一息に飲み干す。

 

 

「うぅ――――……苦いです……」

 


「仕方ねぇヤツだな。ほら、口直しだ」

 

 

 子供のように顔を顰める総司の膝の上に、懐から取り出した小さな巾着がぽんと放られた。さらさらと小さな音が聴こえる柔らかい布地の、細紐で絞られた口を開く。


 手を入れて中身を取り出してみれば、掌の上には淡い色の金平糖が数粒乗っていた。


こういう何気ない優しさは、昔から変わらないなと思う。いつも、口では厳しいことを言
いながらも鬼にはなり切れないのだ。


 そして……為人をよく知るからこそ、気づくこともある。


 土方そのもののような棘のいくつも立った固い粒をひとつ、指先で摘み上げて口に含む。


 水気に触れてゆっくりと溶け出しその棘を失えば、口に残るのは滑らかなまろみと優しい甘さだけだった。


 口に残る薬湯の苦みを洗い流してくれるその甘さをじっくりと堪能して、口腔に溜まった甘露を嚥下する。

 

 

「――……ねえ、土方さん。なにか話があるんじゃないんですか?」

 

 

 躊躇いながら口火を切った総司のその言葉に、眉間の皺を深くした土方が小さな溜息を零した。

 

 

「……江戸を離れることになった」

 

 

 ぽつりと落とされた言葉が、鋭い刃のように総司の胸に痛みを齎す。

 

 

「そう……ですか……」

 

 

 膝の上で握りしめた掌に金平糖の小さな棘が食い込んだ。金平糖同士がぶつかり合う鈍
い音が微かに聴こえる。

 


「お前が戻るのを待ってやりたかったんだが……すまん。ちゃんと治して追ってこい」

 

 

 慰めのように優しく上下する、頭に乗せられたままだった手の重みと熱だけが、やけには
っきりと感じられた。


 そのあとのことはあまりよく覚えていない。


 気づけば土方の姿はなく、宵闇に包まれた部屋の中で床に横たわっていた。障子越しに差
し込む月明かりが室内の陰影を濃く浮かび上がらせる。呑まれそうな濃紺の世界が耐え切
れないほどの孤独感となって総司に襲い掛かった。

 

 

 

 


 情報も入ってこない隔離された世界では、彼らがいつ江戸を発って何処に向かったのか、
戦況がどうなっているのか、気懸りではあったけれど、床に臥せる総司にはそれを知る術も
なかった。


 あれは夢だったのではないかと思った日もあったけれど、枕元の盆の上に置かれた小さ
な巾着が、現実に起こったことだと証明している。


 ゆっくりと、残り少なくなった金平糖の入った巾着に手を伸ばす。力の入らない手でやっと

口を緩めてもう一方の掌の上で逆さにすれば、ころころと小さな粒が転がり落ちた。


 そっと摘み上げて固い粒を口に含めば、あの日と変わらない優しい味が、鉄錆にも似た命
の味を消し去っていく。


 深く息を吐いた途端、胸の奥から熱の塊が競り上がってくる。


 掌からぱらぱらと衾の上に広がる金平糖を拾うこともできず、激しく咳き込んだ総司は
躰を二つ折りにするように頽れた。


 止まらない咳に頭の奥が真っ白に塗り潰されていく。遠くなっていく意識に、とうとう命
の刻限を迎えたことを悟った。

 

 

――土方さん……近藤さん……。どうやら追いかけていくことはできないようです。……も
う一度……一緒に戦いたかった……。

 

 

 ひと際大きく咳き込んだ瞬間、開かれた口唇から緋色の命の欠片がいくつも零れ落ちて
いく。


 枯色の衾を染める紅い彩は、地に落ちた椿の花のように、事切れた総司の周りに散っていた。主を失くした薄暗く蒸し暑い部屋の中は、遠くに聴こえる瀬の音と軋む水車の回る音だけが微かに聴こえるばかりで。


蝋のように白く彩を失くした寠れた頬を滑り落ちた雫が描く一筋の痕が、志半ばで散らなければならなかった総司の無念さを物語っていた。

 

 

 

終幕

 


 

ご無沙汰してます。

しばらくマイページにログインすらしていなかったので、もしメッセージ等くださっていた方がいらしたら、消えてしまっていて見ることができず申し訳ありませんでした。

無視したわけではありませんが、気分を害した方が居ないことを願うばかりです。
…Twitterの方にはたまーに出没はしていたのですが…(;´Д`)

 

さて、この度久しぶりにログインしたのは、いつもお世話になっている絵師のゆきちゃんから企画のお誘いをいただいたので、そのお知らせになります。

以下いただいた告知文のほぼ全文コピペです。

 

*+☆+*――*+☆+*――*+☆+**+☆+*――*+☆+*――*+☆+*

 

艶が非公認企画
■ -寂滅の刻- ■

12月28日(水) 今年最後の艶の日公開

【参加者】 ****************

■書き手■ 
*花梨さん 
*まうるーさん  
*瑠璃

■絵師■
*ようさん  
*むむららさん   
*ダイヤさん  
*ひめさん     
*オコさん 
*椿さん  
*ナナさん  
*ゆきさん

■ピグ■ 
*古高俊太郎様      
*長州の助平さん

************************

最後まで武士として幕末を生きた、 
また、その時代を生き抜いた旦那様の姿・・・・

艶旦那様が最期に何を見、何を想ったのか・・・・

成し遂げたかった事・・・・ 

託したかった事・・・・

それは一体何だったのだろうか。

に視点を置いた企画です。
テーマがテーマなだけに、年末に相応しいのか・・・とも思ったのですが
本来の、幕末を生きた旦那様方のかっこいい姿、表現できたらな・・・と
個々にお声掛けさせて頂きました。(人数の都合上、お声掛けれなかった方もみえるのですが><。)

ただの恋愛ゲームじゃなく、
そういう部分も強く描かれた、『艶が~る』の世界観を、再び感じとって頂けたら・・・と思います。

公開時期が年末という事で、
お忙しいかと思いますが、覗きに来て下さったら嬉しいです。

 

*+☆+*――*+☆+*――*+☆+**+☆+*――*+☆+*――*+☆+*

 

ということで、錚々たるメンバーに場違い感がハンパないながらも参加させていただくことになりました。

誰がどの旦那様を担当するのかは当日のお楽しみだそうです。

 

わたしは、すでに難しいテーマに禿げそうになってますが…_ノ乙(、ン、)_

 

艶の二次を書くのはこれで卒業になりますので、心残りにならないように書き上げたいと思っています。

 

当日、総合窓口になるゆきちゃんのブログへのリンクも貼らせていただきますね。

 

以上告知でした。

 

では、また。

 

 

 

 


今日から新学期~。

バスの路線が変わって何故か1番目の停留所になってしまい、遅便でもそんなにのんびりできないという_ノ乙(、ン、)_

早いもんで怪獣も年中さんになって下の学年の子ができたってのが、まだピンと来ないわ。

慣れない子も多いから仕方ないんだけど、20分も遅れてくるのは勘弁願いたいなあ。

お蔭で宅配受け取りそびれた…(´・ω・`)

目の前を通っていった黒いネコさん見てたんだけど、今日うちに届くとは…。

しかも今週は午前保育だからあんま時間もないしねえ。

とりま、帰ってくるまでやることやってしまわないとだわ。

そんなちょっとお兄ちゃんになった怪獣なんだけど、不思議なことを言いだしたの。←いつものことともいう(笑)

突然『みっつってねえ、4個ってことなんだよ~』と。

はい???

みっつ=3個でしょ?なんでひとつ増えた!?

聞いても同じことを繰り返す。

数は理解してるはずなんだけど、1個・2個・3個とひとつ・ふたつ・みっつがイコールになってないんだろうね。

不思議すぎる(;´Д`)

我が子ながら、どんな思考回路をしてるのか頭の中を覗いてみたいわ…。




怪獣ネタがあったので忘れないうちに本日3度目の更新。

ひと月以上音沙汰がないかと思えば1日に連投とか…ムラがありすぎて申し訳ない。

暇つぶしにでも覗いてやってくださいませm(__)m


さて、今日は毎週恒例のドナドナ(義実家行き)の日。

こんなわたしでもちぃっと(笑)は気を使うから疲れるんだけども、ちょっとのお運びだけでご飯が食べられるっていうありがたい日なのよね。

しかも、最近はそのまま旦那と怪獣がお泊りしてきてくれるから、日曜の夕方まで完全フリーな独身気分を満喫してるの( '艸`*)

だから、ちょっとくらいの窮屈さは気にならないわ←

今日も、お昼を食べてすぐに怪獣と旦那は一足先に義実家に向かって、夕方迎えに来てもらってご飯をごちそうになってきたんだけどね。

ネタは晩御飯のときに降ってきたわ。

いつも食べきれないくらい沢山の料理を怪獣に食べさせたくて作ってくれているんだけど、取り分けてあげたおかずをパクパクと食べてた怪獣が突然『これ毒あるんだよね』と言いだした∑(゚ω゚ノ)ノ

え!?って思って怪獣が箸で摘み上げてるのを見たら………

糸こん(ちょっと太めの黒いやつ)だったのよ。

『これ、こんにゃくさんだよ?』って言ったら『ぐねぐねしてる~。これ釣りのときの……』

わかった!!アオイソメのことだ!!

先週、義実家の近くの岸壁で釣りをしてきたらしく、そのときの餌がアオイソメだったらしいのよね……。

そういや先週夕飯のときに楽しそうに話してくれたっけ…。

てか……やめて~食べられなくなる…(((;゚д゚)))

脳裏に浮かぶあの姿…。

笑うより先にドン引いたよね。わたしとお義母さん(;´Д`)

怪獣だけが楽しそうにぐねぐね~って糸こん揺らして笑ってたわ…。

マジ勘弁して_ノ乙(、ン、)_

こどもの感覚って不思議すぎる…。

そんなことを言いながらもしっかりご馳走になって、怪獣お楽しみの食後の良いもの(デザート)で出されたのが、パインとナタデココの入ったゼリーだったんだけどね。

『この白いのなに~?』って態々掌に口から出したナタデココを見せてくる怪獣に『ナタデココだよ』って教えたらば……

『アカデコタか~』

はい?そんなに発音悪いかしらわたし…(;´Д`)

もう一度…『ナ タ デ コ コ』ってひとことずつ強調してゆっくりと言ったんだけど…

『ナカデタコ?』

近くて遠いよ…。

結局最終的に『ナタデコタ』まで近づいたんだけどもね。

ナタデココにはならなかったという…。

まあ、いまだにテベリだし、しゃーないかε-(‐ω‐;)

そんな怪獣に見送られて、今日もひとり帰ってきたわ(笑)

部分蝕がだいぶ進んでるのを眺めながら。

今日も雲が少なくて皆既月蝕が綺麗に見えそう。

あと30分ほどで皆既蝕だから外に出てみないとね。

綺麗な月を見てたら、腕もないのに一眼レフが欲しくなってしまったよ。

今年の誕生日におねだりしてみようかしらね(笑)

って…まだまだ先なんだけど。

どのくらい部分蝕が進んだか見てこようかな。

ではまた~。