月下美人 静かな夜のしじまにだけ 麗しい女人の 溜息のように ひっそりと 花を咲かせる 月下美人 月の雫のような花弁を震わせ けして人目に触れようともせず 一夜の夢と共に 身を散らす それは 月ほども遠い方を 愛してしまった 罪なのか それとも 愛することへの哀しみを映した 月の雫だったのか・・・