銀の月の森の夢 | 銀の月 言の葉の夢

銀の月 言の葉の夢

♫♦*゚¨゚・*:..。溢れる思いを☆.。.:*言の葉に乗せて・°☆.。.:*

君に逢いたい 
 
君はどこ
 
どこまで行けば 君に逢えるの?
 
 
 
 
 
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   月の森に入ると 
 
   静かに 雪が 舞い降りてきた
 
   僕は君を失いたくなくて
 
   誰もいない 冷たい森を
 
   月明りを頼りに 歩き続ける
 
   雪の降る音が聴こえそうなほどの
 
   静寂の中で
 
   僕は君の面影をたどりながら
 
   ただ ひたすら
 
   歩き続ける・・・
 
 
 
 
 
降る雪は冷たく 森を閉ざし 遠くに小さく浮かぶ細い月だけが見守っている。
心を失くした旅人の行く末を案じるように・・・ 
時は無情に流れ去るというが、哀しみに閉ざされた者は、哀しみという時の中に閉じ込められ
待てども、待てども、哀しみは流れ去ってはくれず
哀しみの牢獄の中で、いつか力尽き死んでゆくのだろうか・・・
 
月はやがて雪雲に翳り、かすかな雪明りの中、旅人はひたすら歩き続けていた。
 
 
 
 
 
 
 
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愛する人よ
どうか 哀しまないで・・・
 
冷たい森の中
冷たく閉ざされた闇にも
やがて朝が来て 陽が射し
緑が息づくことを
 
枯れ果てて姿は失っても
やがて来る春の日に
新しい命として息づくことを
 
どうか 私の面影を追い続けないで
そこに私の心があることに
気が付いてください
 
愛する人よ
 
どうか あなたの未来が
この大樹のように 大きく 優しく
揺るぎないものになりますように
 
 
 
 
 
 
 
旅人は歩き続けていた 
 
いつの間にか雪は止み 月が薄い雲の合い間から優しい光を放っていた。
風が吹き抜ける。 木々の声が聴こえる。
ふと立ち止まり そこにあるひと際大きな大樹を仰ぎ見た。
大樹の先には、細い月がかかり 旅人を優しく照らしていた。
 
愛しい人よ…
 
旅人はつぶやいた。己の閉ざされた心の闇に、温かい光が射すのを感じる。
 
 
 
 
 
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僕は 
 
姿のない君の
 
面影ばかり 追い続け
 
己を痛めつけ
 
哀しみの淵でもがき 
 
苦しむことで 
 
自分を慰めていただけなのかもしれない
 
君の想いに 気づきもせずに・・・
 
愛しい人よ
 
君に もう逢えないけれど
 
今、ここに 君を感じられるよ
 
この 大樹のように
 
僕は僕の未来に向かって
 
精一杯生きるから
 
精一杯生きるから・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
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何のコンセプトもなく、思いついたお話を書いてみました^^; 
話の背景は適当に想像してくださいナ ( ^Д^ 。)