運命の糸 | 銀の月 言の葉の夢

銀の月 言の葉の夢

♫♦*゚¨゚・*:..。溢れる思いを☆.。.:*言の葉に乗せて・°☆.。.:*



そして、私はほんの少しだけ泣いていた 
本当に悲しむべきことでではなく 
悲しんでいるだろう私を想い 
限りなく優しく包んでくれようとする
言葉によって…








私にはわかっていた 
おそらくは彼も

もしも、すべての人間一人ひとりに
運命の糸が繋がっているとしたなら
きっと二人のそれは
一見似ても似つかないものに違いなく








でも、よく見るとそれは 
形状や素材が いちいち似ているのだ 

そして、限りなく近いところで 
決して交わることなく
傍に寄りそうように存在するだけ







まるで、糸が 
もつれたり絡み合ったりするのを
拒むように








そんな感じだった…




 




とても必要な存在でありながら、ずっと一緒にいることや 

恋愛をするには程遠く、そのことをお互い感じながら

友情とか恋とは、少し違った次元で愛しくて…好



もしそんな人がいるとしたら

それはきっと前世で親子とか兄弟だったのかな?