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旧司法試験から予備試験、司法試験へ

『花瓶に水をあげましょう 心のずっと奥の方』~THE BLUE HEARTS「情熱の薔薇」

下位合格でした。

 
公法系 上位20%くらい
民事系 上位15%くらい
刑事系 真ん中くらい
経済法 予想より悪い20点台!思いっきり下位!足切り危なかった。
 
予備の受験生の方、選択科目の選び方には、注意しましょう。
経済法はとても試験向けだと思いますが、思わぬ基本部分で、がっつりやられないように(今回経験)。
予備資格受験生でこれから決める方には、労働法をおすすめします。
 
なお、総合では論文順位よりも150位上がっています。
論文下位合格レベルの場合、択一高得点には、それなりの『復元力』がある、ということだと思います。
択一は、なめてはいけません。かといって、時間を割くことはできませんが。
民法中心に、効率よく、正解に直結する知識を完璧にしましょう。
 
 
成績通知も来たので、ブログ仕舞いにとりかかります。
 
社会人受験生の方、心の中で、応援しています。
多くの若手受験生が知っていて普通に書ける規範を書いて、問題文の事実を引用・少し評価らしきことを書いて当てはめる。
その作業を淡々とやれば、受かるようです。
 
穴を無くすこと、本番では問題文と設問をよく読むこと、誘導に素直に乗ること、記述は無理しないこと。
 
 
私自身は、ずいぶん長く、だらだらと、季節労働的に、中途半端に勉強してきました。
3月下旬から択一準備し,5月の連休には家族旅行し,択一通れば6月と7月には少し勉強し,再現作ったらまた来年,と言う感じで,ほとんどおっさんの趣味のような勉強です。
現実的に,今の仕事を辞めて今さら修習に行くというのは,ちょっと,無いとは思っていたこともあり。
ずーっと先に,ソーシャルビジネス立ち上げに役に立つかもしれない程度の動機でした。これでは,ダメです。
 
それでも、試験を受けると,やはり合格したいです。
平成18年にあとちょっとで論文合格の点数だったこともあり,旧司法試験に合格できなかったモヤモヤ感は続きました。
 
旧司法試験雄制度が終わり,予備が始まって,初めて受けた論文は,やはり真ん中程度の成績。
このままでは,永遠に受からないと思うと同時に,この試験は,ちゃんとやれば,絶対に受かるとも思いました。思ったのは覚えているのですが,具体的に,なぜそう思ったかは,今ではあまりよく覚えていませんが。
 
そこで,初めて予備校の体系的なテキストを入手してweb講義を聞き,しかも初めて,通年して勉強しました。総勉強時間は,かなり少ないと思いますし,司法試験合格まで,結局答練は受けなかったので,まじめな受験生から見ると全然怠け者ですが。
 
結果として,予備経由で司法試験に合格できて、下位合格であるにせよ、よかったと思います。
振り返ってみれば,最終的に合格したいのであれば,早い段階から予備校を活用するべきだったと思います。予備校を使わず,独習している間は,趣味の域を出ないと思います。
 
 
合格するまでの間、web上の方々の記事に、勇気づけられることがたくさんありました。
ですので、社交辞令ではなく、いろいろな方に、感謝しています。
 
ありがとうございました。
 
 
そして、ALL DONE.
 
受験勉強は全て終わったので、このブログは、ようやくおしまいです。
 
さようなら。機会があれば,またいつか。
 
※一部,追記等しました。

初めて予備論文を受験したのが、平成24年で、190点ほどで落ちました。順位は真ん中くらい。
合格点が230点だったと思います。相当差があるわけですが、当時、自分としては、「予備は、ちゃんと勉強すれば、絶対に受かる」と確信しました。知識で落ちたのが、明確だったからです。

平成24年の予備論文に向けて使ったメイン教材は、平成20年で実質撤退した旧司法試験当時のもので、主として辰巳の合格者講義でした。論文式六法というシリーズです。
内容も古くなっていたのと、なにより、網羅的な、漏れのないインプットが重要だと思ったので、教材を一新しようと考えました。平成24年10月ごろです。

しかし、今から基礎講座、入門講座をとって回すのも、時間もお金もかかるし、どうしようと思っていたところに出会ったのが、当時のLEC、工藤講師の「3倍速インプット講座」でした。
キャンペーン価格で10万円程度と、値段も手ごろ、時間も7科目で100時間程度と、自分の勉強環境(時間制約)にもあっていました。

旧司法試験のころは、7月の論文受験後は、再現を済ませたあと翌年3月ごろまでノー勉強でしたが、この年は年末~年明けも3倍速を視聴し、勉強をつづけました。

時間的には、しれていますけれど、勉強を年間継続して行うのは、初めてでした。

ぐっと、力が定着した実感がありました。

けっきょく、時間不足で民法は積み残しになりましたが、その他の科目は、択一準備をする前までには終わりました。
択一後はひたすら3倍速を繰り返し、論証集を読み込み、一定程度暗記もし、あわせてスタン100で旧司法試験過去問(商法行政法を除く)をやり、論文の森の商法行政法の参考答案を回すという勉強をしました。
5月の択一後、7月の論文までは、朝早く起きるなどして、かなり無理して勉強した記憶があります。
すると、平成25年度の予備論文試験では、232点で、通過することができました。

なので、合格に役立ったベスト教材は、工藤講師の3倍速ということになります。

ただし、平成25年度は口述で落っこちてしまいました。
普通に考えて、予備論文2回連続合格は難しいだろうと思い、かなり相当、元気が出ませんでしたが、合格はしたいと思ったので、勉強はつづけることにしました。
そして、確実に合格したいと思い、新たに、工藤講師の論文インプット完成講座を視聴することにしました。
これも、非常に役立ったと思いますが、3倍速は2度ほどwebで視聴し、テキストは何度も繰り返したのに比べ、こちらのほうはタイムアップで、視聴は一周のみ。ただし、テキストは3~4回は繰り返しました。

あと、LECに再現を出して半額券をもらったので、矢島講師の択一用の講座も取りました(5万円ほど)が、これも聞きっぱなしになってしまいました(テキストの繰り返しも無し)。
ただし、基本事項で誤解している箇所がたくさん見つかり、その点では有益でした。矢島講師の説明は非常にわかりやすいので、初学者向きだと思います(入門講座をとっている人には不要かもしれません)。

平成26年の予備試験前は、前年のような気合がどうしても入らず、直前の勉強時間もがくっと減りましたが、3倍速の繰り返しはやり切りました。インプット完成講座の参考答案も、通読したと思います。
その結果、本番ではいまいちな手ごたえでしたが、やはり232点で、再び通過することができました。
口述にも、なんとか合格することができました。

なので、合格に役立った教材として、3倍速以外に演習教材を挙げるとすると、工藤講師の論文インプット完成講座ということになります。

平成27年の司法試験に向けて、新司法試験の過去問をやる必要がありました。

が、本格的に着手できたのは、今年(2015)の2月になってからでした。

LEC工藤講師の過去問解説講座にトライしましたが、高度すぎというべきか、一度問題を解いている人じゃないと、ついていけない印象でした(当時はその程度の力しかなかったのだと思います)。

そこで、伊藤塾の伊関講師が過去問を解説する講座を視聴することとしました。
こちらは、かみ砕いた説明で、非常にわかりやすく、かつ、とにかく早く7年分を回すことができました。

なので、合格に役立った過去問分析の教材としては、伊藤塾の過去問講座ということになります。
あと、スタン100です。旧司法試験は、新司法試験合格の最良の教材の一つだと思っています。

なお、伊関講師の講座は、3倍速でのインプットも並行していたため、視聴は一回だけ。
もう一周したかったところで、本試験になりました。
実は予備合格すると思っていなかったので、夜間土曜中心のローに通学しはじめたのですが、授業の予習が思った以上に大変で、平成27年度司法試験にむけて、受験勉強の時間確保は、非常に困難でした。
本試験の前の日の夜にも授業があり、10時に終わって、試験会場近くのホテルに行くというありさまでした。
それでも、3倍速テキストと付属の論証集を繰り返し、伊藤塾の過去問講座をやることで、何とかなったというところです。3倍速以外のインプット系教材に手を出したり、あれこれ演習書に手を出したりすれば、何もかもが中途半端になって、うまくいかなかったと思います。

以上のとおり、司法試験合格に直接役立ったと思っている教材は、次の通りです。
・工藤講師の3倍速インプット→今はアガルートの100
・工藤講師の論文インプット完成→アガルートで同様の講座あり
・伊藤塾伊関講師の過去問講座
・旧司法試験の過去問(商法・行政法を除く)、論文の森(商法・行政法)

予備が始まってからは、新たに通読した教科書はリークエ会社法のみ。
ロー向けの学者演習本の類は、一切使ってません(ケースブック刑法は授業でやった)。
予備校の答練は、旧司法試験、予備試験、司法試験を通じて一度も受けていません(今思うと、受けたほうが絶対によい。悪い癖を修正する等は人に読んでもらわないと無理)。

ということで、私の場合、司法試験に直接役立った教材は、予備校の網羅的なインプット教材と過去問分析教材、それに、旧司法試験の過去問ということになります。

旧司法試験をやっているころは、論証を覚える作業は、やったことがありませんでした。

この作業をやったH25の予備直前には、なんとなく、受かるような実感がありました(実際に受かったが口述落ち)。どんな問題が出ても、そこそこ書ける気がしたからです。
予備試験・司法試験に合格するには、本番で、一定量の記憶を維持しておく必要があります。
そのためには、反復回数が重要であり、そうなると、必然的に、教材は絞り込まなくてはなりません。

私の場合は、時間的制約のため、必然的に3倍速中心になったのですが、それが結果的に良かったのだと思います。

私は予備校の入門講座を受講しなかったため、非常に回り道をし、最終的に3倍速で救われたのですが、おそらく、予備校の入門講座をしっかりやれば、予備試験・司法試験への対処として、知識的には十分だと思います。
なので、門講座の予備校テキストを持っているなら、これに書き込みをするなどして、自分のテキストを作りこんでいくのがいいと思います。

予備校テキストでなくても、基本書を使った入門講座であれば、その基本書でいいと思います。

教材選択で悩む時間があるなら、とにかく勉強した方がよい。私の体験的な感覚では、不合格の原因は教材の問題でも、書き方の問題でも無く、主に、単に勉強不足です。

平均的な合格者が当然知っている基本知識を知らない、知らないから問題文が何を書いて欲しいのか分からない、その結果、出題者が求めていることが書けない。

書き方の問題ではないです。基本知識に抜けのある状態で、いくら答案を書いても、永遠に合格できないかもしれません。


以上、長々書いていますが、ある程度以上勉強が進んだ以後の勉強の基本は、自分にとっての「ベース教材」を繰り返すことで、記憶の定着を図り、そのうえで、基本的な演習教材を繰り返し、答案の基本型を脳内に定着させる。
あわせて、新司法試験の過去問を分析し、本試験の答案イメージを自分なりに作り上げ、旧司法試験の確認も行う。

以上は、旧司法試験で、基本知識にあちこち漏れがありながらも、一応総合A落ちの経験のある一人の受験生の私見です(穴がありつつも、旧司法試験の択一合格レベルの知識があり、不完全だが論文の書き方も一応押さえていた)。

当時の3倍速テキストは、全くの初学者では講義についていけないレベルだったと思いますし、その辺りは今も変わらないと想像します。


勉強の仕方は、勉強期間や理解度等によって当然異なるので、いかに3倍速(今はアガルートの100)が素晴らしいと言っても、いきなりそれから始める野は、無謀だと思います。

本当に初めての人は、入門的な講座をとるべきでしょう(塾やLEC、辰巳の入門講座や、アガルートの300)。


他方、平成24年当時の私のように、そこそこ勉強経験と知識はあるが、まとまった知識になっていない人、独学のため基本知識穴がある人には、簡潔にまとまったインプット教材は、ものすごく強力なツールになります(現アガルートの100は、カラーでさらに勉強しやすくなっているようです)。

このように、人によって使うべき教材は異なりますが、普遍的なアドバイスとしては、時間が限られた社会人は特に、教材の絞り込みに留意して、無理と無駄のない勉強をすることが、とても重要だと思っています。

不合格回数が多いことを意味するので、何の自慢にもならないのですが、予備論文の一般教養、3回連続Aでした。

 

夜間ローにいるとき,他の受験生の答案を見せてもらったことがあります。

その時,Aとるには,間違いなく,「訊かれたことに答えている」ことが必要だと思いました。

 

論文試験のメインである,法律科目も、同じだと思います。

 

「訊かれたことに、まっすぐに答える」、ということです。

このことは、何よりも重要だと思います。

 

 

自分が知っていること、事前に論述の構成を覚えたことを吐き出すのではなく、設問で問われていることに、まっすぐに答える。

特に、2015年憲法の論文のように,露骨な誘導が続く場合は。

 

 

論証パターンは、問われていることに答えるために、「必要だがら」書くのであって、条文そのまま、制度そのままから答えが出るなら、書く必要ないです。

 

設問に関連して,こんな論点あったから書く,みたいな感じだと、たぶん、点がつきにくいと思います。関係ないから。

 

問われていることに答えるときに、条文だけではだめで、解釈が分かれているところで論証書いて、当てはめる。

 

基本は条文への当てはめなのだと思います。

条文は、規範の塊なのです(某教授の受け売り)。

 

このことに気づいてから、ちょっと~かなり、点の付く答案が書けるようになった、そんな記憶があります。