私の祖母は、2020年の夏まではとても元気にしていて、祖母、母、私、子どもたちとよく出かけていた。温泉、イオンモール、しまなみ海道の展望台、月に2回は会って色々なところに行っていた。

2020年9月7日は祖母の米寿の誕生日をホテルでお祝いした。

父は当日キャンセルで来ず。

ある意味平和で穏やかな誕生日会だった。


その日から数日後、祖母は腸閉塞になり入院。回復し、入院して2週間後に退院の話が出ていた。私は安心していた。


私たちはその頃、夫の転職先の新居を見に県外へ出ており、新居も決まり、帰路についている時に突然電話が鳴った。


父からだった。

今までの父の大人気ない対応に呆れていた私は電話に出なかった。すると、夫に父から電話が入った。「娘に代われ!」と言われ、私が電話に出ると、「おばあちゃんがさっきなくなった。」と報告をうけた。


涙が止まらなかった。とある港の駐車場で泣きじゃくった。車の運転なんてできないくらい。


私の大好きだったおばあちゃん。妹が生まれる前にしばらくおばあちゃんに育ててもらっていて、親に近い存在で、いつも私のわがままを聞いてくれて、どんなことも受け入れてくれる、喜んでくれる、私の茶道の師匠でもあった。


あんなに元気だったのに、、なんで?

退院の話も出ていたのに、、なんで?

まだまだたくさんの事教えて欲しかったのに、、なんで?


私が夫の転職で県外に引っ越す話もしていたし、その時に寂しくなるなぁと言いながらも背中をそっと押してくれて、「おばあちゃん、どうやって行こうかな?連れて行ってくれる?」って言ってくれていた事忘れられない。

胸が苦しくてたまらなかった。