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カワサキZ1 徒然

カワサキZ1オーナーの備忘録です。
ビンテージとして人気のZ1ですが、実は誰でも気軽に長〜く乗れるバイクです。
肩肘張らずとも楽しめる、このバイクの魅力が伝わればと思い、
素人整備やツーリングネタをぼちぼち書き綴っています。

連休を使って、久しぶりにZ1を小改造をしました。

先日走った島巡りの際はど純正でしたが、ローハンドルやバックステップ、リアサス変更に集合管と、走り屋仕様に変更です。

まあ、長年持っている手持ちのパーツを使っただけなんで、全くお金はかかっていません。ブレーキオイルやウエスが少し減ったくらいですかね〜。

大らかな純正スタイルも良いですが、この程度のパーツを変えただけで、Z1ってかなりコンパクト&スリムになり、これはこれで格好がよろしい・・・

今回、一番大変だったのは集合管の塗り替えです。

手作業で完璧に錆落としするのは無理っぽかったので、サンドペーパーで適当に錆を落として、耐熱黒を厚化粧してやりました。

この週末は快晴で、霞がかってなく景色が良さそうなので、少しだけZ1を転がしてきました。

山方面は日陰とかがまだ寒そうなので、ヌクヌクと島巡りを数時間ほど。

 

写真は、江田島の海岸線の細い道から撮ったもの。

遠くに見えるのは、対岸の呉市の造船所です。

アップにするとこんな感じ。巨大な船やクレーンが見えます。

気持ちよく走ったので、写真はこの1枚だけです。

 

島巡りにはコツがあって、

時計回りで走ると、海側の車線を走ることになるから海を間近に楽しめること。

北に向かって景色を見ると、逆光になる部分が少ないので、鮮やかな景色が眺められることですかね。

 

まあ、瀬戸の夕刻の黄金色の凪も最高なのですが、寒くなる前にとっとと帰りました。

Z1のメーター文字盤再生。

年末でいろいろ忙しくて、遅遅として進んでいませんが、先日届いたフィルム状の文字盤を検品してみましょう。

 

ちなみにパソコンで作った元データ(編集モード)はこれです↓

見たことない文字だったので結局一文字ずつ老眼でショボショボの目に無理をさせながら書き起こしたのですが、

届いたクロマテックの細かい部分まで見てみると・・・

当時風の味わい深いビビリや丸みがエエ具合に再生されています。実はこのアナログの感じを狙ったのです。前回書いた、プリンターの出力では、ここまでアップにするとジャギーが出てましたから・・・。

 

クロマテック(マックスラボ)の作り方ですが、こんな感じでデジタルデータを一度フィルムに起こすらしい↓

そして、それを刷るのか感光させるのか薬品処理するのか知りませんが、とにかく手作業で作られるらしい。

そしてそれを丸く尖った何かでコスって写す。この何段階かの作業が、70年代の風合いに繋がるのではないかと考えました。

オーダーしたのは、A4サイズのシートに欲張ってギチギチに並べて、スピード・タコが各3枚。予備が2枚ずつあるので、気負わず転写を進めてみましょかね!

 

まず、事前に走行距離とトリップの所の斜めの縁取りを、つや消し黒に塗装しておきました。

で、白に塗装したプレートに位置を合わせて、恐る恐るコスってみる・・・。ちなみにコスリ棒は、箸の持つ方の丸い部分を使ってみましたが・・・合ってるのかね?

左の色の違うとこが転写の終わったところ。この段階ではコンマ1ミリもズラせません・・・超薄いフィルム状のシートだから、破れないように慎重にコスコス・・・と。

 

で、ホコリや気泡も多少残ってますが、こんな感じになりました。ふ〜(汗)

どうでしょうか?位置にほぼズレなく漆黒でいい感じです。

この後、小さな気泡は針を立てて押し付けると、ほぼ目立たなくなりました。

 

仕上げに、ツヤなし透明ラッカースプレーを、軽く何度かに分けて吹きました。一度に厚塗りすると溶けるらしい・・・

仕上げに、横のはみ出した部分ペーパーで削り落とし、

メーターのメカ部分に小さなねじ2個で固定。

指針を圧入して、上側のガラスカバーを仮装着したのがこの写真です。自画自賛ですが、本物と全く見分けがつかない仕上がりじゃないですか???(嬉)。

 

後は、メーターリングのカシメをどこかに頼んで、レストアは終了です。

Z1の文字盤レストア?の続きです。

 

前回、パソコンで作った文字盤のデータを、白地のシール素材にプリントして貼ってみたのですが、裏からライトを灯すと黒い部分が予想以上に透けてしまい、安っぽく感じました。

なら透けなきゃエエじゃろと、ますは純正と同じように表面を白塗装してみました。

しっかり乾燥させてから、前と同じようにシールを貼ってみると・・・

随分マシになりました。白い部分もほどほど透過が効いています。

このまま簡単に済ますか、いやいやもう少しこだわるか・・・

 

何〜んも知らずに好奇心からカシメをコジ開けて、前よりは何とか見栄え良くしようと始めたんですが、バイクはオフシーズンだし、やっぱりここは妥協せず、手探りで出来ることはやってみようと思います。吉と出れば良いんですが・・・

 

ネットでいろいろ調べて、金はかかるけど「クロマテック」という方法で文字盤を再生してみることにしました。

クロマテックとは聞き慣れない名称だけど、要はプラモデルのデカールみたいなものです。良心的な値段で作ってくれる所をネットで見つけたので、決めた次第です。

 

かなりマニアックなサイトですが、ここで作ってもらうことにしました。

商品名は「マックスラボ」になっています。

 

http://www2.bbweb-arena.com/adoma/

 

で、数日。

メールで文字盤のデータ送信してから、たったの中一日で手元に届きました。ありがたいですね〜。

シートの絵柄部分はものすごく薄い作りです。下地に白が敷いてあって上に黒が載っているから、見た目ほど透けることはなさそうです。

プラモのデカールは、水に濡らして浮いてきたら台紙からずらして貼る段取りですが、このシートは貼りたい箇所にピタリと合わせて、コスって転写するタイプ。1シートで1色しか作れないので、タコメーターのレッドゾーンは別にオーダーしました。

実は、スピードメーターでうまいこと仕上がれば、タコも再生しようと目論んでおります。(つづく)

先日単体にした文字盤にも、手を入れていきます。

 

指針の周辺が、漏れ出たオイルの影響なんですかね。表面がヒビ割れて剥がれて、緑色の基盤が見えてしまってます。ここが今回レストアしてみようと思った箇所なんで、何とかせねばなりません。

とりあえず文字盤の表面に#800のペーパーを当てると、黒い部分は軽く擦るだけで簡単に落とせたんですが、下地の白い部分は塗装してあるんですかね?なかなか根気のいる作業です。

基盤は替えが効かないこの1枚ぽっきり。溶剤は怖くて使えないので、手作業で落とすしかありません。塗膜にかなり厚みがあるため#800で擦りまくってもなかなか落ちないのですが、かといって粗いペーパーだと擦り傷が深くなるので、ペーパーの番数を順に上げながら、時間をかけてゆっくり落とし、最後はピカールで磨き上げました。

初期パネルの特徴のダイヤル数字を表示する2箇所の穴のテーパー部分もヤスリで塗装を落とし、とりあえず下地は完成です。

さて、ここからどの様に仕上げていくか、ノープランの手探り状態です。まず試しに、別ブログで書いている、コーションステッカーと同じ白地のシールに文字盤をプリントして、基盤に貼ってみました・・・これでエエじゃないかと思うくらいの、いい見栄えなんですが・・

夜間走行のイメージで裏から懐中電灯をあててみると、

ちょっと分かりにくいのですが、黒い部分も基盤が透けて見えちゃってます。ここが透けずに黒がカチッとして白い部分が緑がかって光ると、純正より良さげなんですが、う〜ん、ペラペラ感が出てしまって、かなり安っぽい。簡単にイケるかなと想像していたけど、やはり甘かった・・・

さて、どうしましょうかね。(つづく)

メーターのレストアの続きです。

 

A4の紙に、文字盤をテープ留めし高解像度でスキャナーします。

データをパソコンに取り込み、トレース開始。

この写真はパソコン画面を撮影したものです。

 

文字盤は実測で直径が86mmほどですが、画面上で思いっきり拡大して、細かいところまでチェックしながら書き起こす地道な作業です。0のあたりは済んだところ。20のあたりは微妙にズレているのを画像に合わせていきます。

目盛りはただの棒なのでけっこう楽だけど、かちっとした長方形では味気ないので、角を丸くして雰囲気を出します。

数字はかなり縦長で、見たことない書体。しかたないのでグラフィックソフトを駆使して1個ずつ丁寧に書き起こしていきます。とはいえ、文字は0・1・2・4・6・8の6種類だけだし、0は何箇所も使えるから、思ったより早く仕上がりそう。

太さや曲がり、角の丸みまでこだわって微調整しながら、スキャナーした画像に位置をピタッと合わせていきます。

メーターの文字盤は乗ってる時に常に目に入る箇所。ここが作業のキモとなるので、時間をかけて、こだわりにこだわり・・・

たぶん、見た目では全く分からないくらいの文字盤ができました。まだ、ただのデジタルデータですが・・・

(つづく)

この週末もゴソゴソとZ1を弄っておりました・・・

今回は、メーター周りに手を入れます。

まず、ウインカーやヘッドライトをさくっと外して、

スピードメーターを家に持ち込みました。

ああそうだ、長い作業になりそうなので、車検の近いZ1にはストックのメーターをつけておきましょうかね。

 

外した方のSメーターは、随分前にオークションで手に入れた品です。20の文字が上にズレている初期の貴重品ですが、あまりにボロだったので、今思えばかなり安く手に入ったと思います。

 

見た目の割には走行中、針がブレることもなく、使う分には問題なかったのですが・・・

文字盤がガビガビで、剥がれた一部がトリップメータのドラム部分に入り込んでたりして、ほぼ使用限界を超えているメーターです。

かしめリングは開けた形跡があり、文字盤もレタッチしてるっぽい。このレベルだと貴重な当時物とも言えないし、〝自力〟でレストアしてみることにしたのです。シロウトが手を出すべきじゃない禁断の部品なのに、好奇心が勝ってしまって・・・

 

じゃ、早速。

何はともあれ、かしめリングを起こさねばなりません。

これは、細身のマイナスドライバーの先っちょを、カセットコンロで赤くなるまで炙って、プライヤーで「くの字」に曲げた自作工具です。これを使って開けてはいけない所を開けていくわけですが、

養生に厚いガムテープを巻いて、かしめリングを少しずつテコの原理で起こしていくと、想像していたよりリングが固くてかなり難儀します。ちょっと気を抜いたら、ドライバーの先で指のどこかをグサリとやりそうな細かいけど力のいる作業・・・

なんとか上部のカバーを外すことができました。いや〜、実はここまですごく時間がかかっています。細かい作業で目もしょぼしょぼです。

ネット情報に「かしめリングを再利用するために丁寧に起こした」などと書かれた記事がありましたが、そんなん絶対無理ですね。リングは全周ガタガタボロボロで、毟り折れた部分もあるほど。

メーターの針も何とか外せたのですが、これもネット情報では「使わないクレジットカードを差し込んで持ち上げる様にして外した」などと書いてあったけど、まあ随分と硬かったです。

結局、ノギスのテーパー部分を差し込んで、「壊れても知らんわい」と、力技で抜き取りました。抜けた瞬間に針が部屋の隅まで飛んでいきましたよ。

ここまではトラブルなく、文字盤だけ取り外すことができました。(つづく)

アップルのAirTagです。

ひっくり返すと、こんな感じ。

数日待てば、タダで刻印してくれるので、刻みました。

両面テープで止めるシリコンカバーに組み込み、Z1の車体のどこか奥まったところに、貼るつもりです。

日本のどこかで、全く同じことやってる人が、いるだろうね〜。

この週末、少し前に修理した純正コックを、別のコックに交換しました。

買ったのは、アメリカはGOLAN製の格好良いコックです。色はブラックを選びました。

ON・OFFなどの操作感が良いとの事で、随分前から気にはなっていたのですが、修理した純正コックが漏れもなく機能していたので、延び延びになっていました。

 

でわ、早速作業開始しましょかね。

 

まずはCRキャブを取り外します。

コックとは関係ないけど、インシュレーターバンドも交換します。

このバンド、これまでリプロ品をつけていたのですが、プラスのネジ頭が崩壊寸前(左)です。新品で1回締める分にはいいけど、何度も付けちゃ外しちゃすると、すぐ傷みますね。

しかも分かりますかね?ネジの所が大きく出っ張っていてネジも2・3ミリくらい外側につく感じです。そのため締め込む時にバンドの端っこがCRキャブにガリガリ当たるんですよね。右の純正品は3面をリブ状に折り返してあって短くなっているし、ネジもギリギリまでバンド本体に寄せています。もちろんネジも強度があります。

キャブを差し込み、今回はバンドを上から締め込んでみました。1・2番と3・4番をお見合いさせて止める技は、盗難防止に役立ちますが、純正工具では届きにくいのが欠点。

でもね、横から見たときにネジが隠れるから、向こうが美しく見えて、スッキリ!

 

続いて燃料のラインを作っていきます。

CRキャブは純正キャブと違って、左右と真ん中の3箇所に燃料パイプを差し込めます。これまでは左右の2箇所から純正コックに2本のパイプを引いていたのですが、GOLANはシンプルな1本出し。流量も十分確保してあるとのことなので、左右の取り出しはケーヒン純正のメクラゴムで塞ぎ、真ん中のジョイントからパイプを引っ張ります。

GOLANは立派な金属製のメッシュでゴミ対策をしてあるけど、フィルターも念のために付けときましょうかね。

出来るだけキャブ側に寄せて、フィルターがなるべく上を向くようにしつつ、タイラップで止めます。なぜタイラップかというと、燃料パイプを次にバラす時は、どうせパイプかフィルターの交換だろうから、金属クリップみたいに指が痛くならず装着も簡単なタイラップが楽、ということです。

タンクも付け終わり、タンク下を覗くと・・・

ファンネル上の隙間が、シンプル&スッキリ!!

整備時にタンクも外しやすくなり掃除も点検も簡単!!!

コックの操作はカチカチと節度があり、見た目も似合うんじゃないでしょうか???

前回の続きです。

トランスミッションカバーを外し、後は部屋に持ち込んで作業します。

まずは大小3箇所のオイルシールを交換します。オイル漏れの原因はオイルシールでは無さそうだけど、部品も買ったし、ここ触るの初めてなんで、ついでにってことです。

しかし、ドライブシャフトが通る一番大きいシールは外すのにかなり難儀しました。最初は、今日買ったばかりのアストロの30mmソケットを当てて叩いて外そうとしたのですが、全然動きません。部品を壊したくないので無理はできないし、結局、大きなプライヤーに咥えて、シールを崩壊させながらも優し〜く力尽くで・・・むっぎゅーと引き抜いたら、スポンッと外れました。

せっかくなので裏表とも綺麗にしときましょうかね。

 

2つ並んだ穴の右側が、オイルが漏れ出た箇所です。

エンジンスプロケットカバーと共締めにする長いなべこネジが入る貫通穴になってますが、手持ちのパーツリストに6cmもの長いなべこネジ、載ってなかったような気がします。

 

左の穴は、クランクケース側がオイル通路になってるんですかね?。ガスケットで蓋するようになっていて、カバー側の穴は貫通していません。

おそらく、左のオイル通路の穴にかかる油圧がなんらかの理由で右の貫通穴に伝わり、ネジの隙間からオイルが漏れていたのではないかと思います。そのネジを外しエンジンをかけてみたたものだから、さらに盛大にトロトロ漏れ出たと・・。

 

3つの純正新品のオイルシールを圧入します。外す時より簡単でした。

ペラペラの薄いガスケットは、いつ買ったのか、どこのリプロ品か、全く記憶がないので、用心のため全周に液状ガスケットを塗りました。今度バラす時に大変だけどこんな修理、何度もしたくないので。次にバラす人が自分じゃなかったらゴメンなさい。

 

ギアチェンジシャフトが通る、フロントチェーンカバーの表裏のシールもついでに交換します。

オイルがこない部分なのに、両側からシールが入る丁寧な作りです。

アメリカやオーストラリアの砂埃でシャフトが磨耗しないための対策でしょうか??

 

後はサクサク組み立てました。

 

スプロケットナットの締め付けは、ギアをニュートラルに入れてリアブレーキを思いっきり踏み、ドライブチェーンを使う昭和スタイル。

新品の27ナットをハゼットで一発、バヒューンと!

ワッシャーをタガネで起こして、プライヤーで挟んで折り曲げて緩み止め。

お気に入りのFM-2を適量入れて、修理は終わりです。

とりあえずオイル漏れは止まりました・・・たぶん。