バスケには8秒ルールってのがあって、これはマイボールになってから8秒以内にバックコートからフロントコートにボールを運ばなければいけない、というもの。

僕が高校生のときは10秒だったんだけど、ゲームのテンポアップの為だか何だかの為に、変更されたらしい。



そしてマイボールになってから24秒以内にシュートを打たなければいけないというルールもある。(24秒ルール)



更に言えば、フロントコートに運んだボールは、相手に触れられることなくバックコートに戻すことは出来ない。(バックパス)



僕が監督をしてるバスケに非常によく似た競技には、これら3つのルールがない。

ということは、リードしているチームがコート上を自在にボールを回し、攻めず慌てず時間を稼ぐことが延々可能なのだ。

これはルールを活用した戦略と言えなくもないが、はっきり言って汚いやり方だ。

我々の競技に上記3つのルールがない理由は、技術に劣る小学生に対しては、ともすれば試合の体をなさないことに陥らせるような、厳しすぎる条件だということだろう。

シュートまで持っていく前にいちいち相手ボールになっていては、ゲームが成り立たない。

同じ小学生が行うミニバスケットではどうなっているのか知らないが、我々の競技はミニバスケットと違い、「誰でも参加できる」という前提のもと行われている。

故にルールも甘いのだ。



その甘さを逆手にとって、小賢しいやり方を教える指導者が増えてきた。

ルール設定の甘さは広く多くの子供が楽しむための、言わば思いやり。

それを踏みにじって目の前の勝利に涎を垂らし、汚いやり方を指導しているのは大人だ。

そんな奴らに限って勝利の目的が、子供たちの為ではなく、指導者界隈で如何に幅を利かせるか、というところだったりする。

まったく、子供を利用してんじゃねえよ。



あまりこういうやり方が目立ってくると、ルールが改正されるかも知れない。

厳しいルールになれば、今はまだ子供たちに広く開かれている門戸が狭くなるのは明白。

そしてミニバスケットとの難易度の差が縮まれば縮まるほど、競技としての必要性を問われるのは明らかにこちらのほうだ。



無骨な正々堂々のぶつかり合いを、みながみなよしとするわけではないだろう。

でも競技の中での必要なズルさは、本格的な競技の中で覚えていけばいいのではないか。

大体、子供たちがそのズル賢い戦略を覚えたとて、バスケには使えないし。

そして小学生のうちから「楽して勝とう」などと知略にせいを出す奴を育てたところで、大成はしないだろう。

どんなに頭が回ると言われるプレイヤーでも、人並み以上に体が動くのが当たり前。

子供らの成長と、人格形成のほんの一部にでも関わってしまうのだから、気をつけてやらなければいけない。

愚鈍なくらい実直でいい。

大人の世界の立ち回りしか頭にないアホは、やめて欲しい。

わざわざボランティアで休みを潰して、何をやってるのか、と言いたい。

しょーもない大人に踊らされる子供は、かわいそうだ。

ほんとに残念な話だ。