職場に堺雅人が集金にやってきた。

僕は、はいはい、となぜか用意したはずの領収書(小切手ならわかるが)を出そうとするが、見当たらない。

忘れてたのかな、と新たに作成しようとするも、この人の会社名がわからない。

あれ?おかしいな、ど忘れしたかな、いつも見る顔なのにな(ブラウン管越しに)。

領収書の冊子をパラパラめくり、社名を探すが出てこない。(当たり前だ、堺雅人と取引などない)

聞こうにも、そんな失礼が許されるわけがない。

じれた堺は勝手に職場の機械をいじりだし、仕事を手伝ってくれてる。

はうあっ!こんなことさせてはいかん!と焦る僕は、そのうち領収書の束さえも紛失してしまい、事態は最悪の方向に…



というところで目覚めた。

昼休みを少し取りすぎていた。

起きてから、あれは堺雅人だ、と気付いた。

笑いながらイライラを募らせる彼の演技は、僕の夢の助演男優賞候補だ。



昼寝の夢にうなされる、そんな誕生日である。

34歳になった。

小学生の頃の僕は、ひょうきん族を見ながら当時33歳の明石家さんまに憧れ、なぜか33歳まで生きれば充分だと考えていた。

が、34歳になった。

明石家さんまもまだ生きている。

今はそんなに思い入れはない。



ここからは予定外の人生だ。

手に入れた物よりは、与えられた義務の方がやや優勢といった感じだけど、その中で、時にはその外側へ、自在に動き回ろうと思った。

自分にしか自分を超えられぬ。

精神が自分に宿り、基準が自分でしかない以上、誰かよりも楽しくもつまらなくも生きられぬ。

自分を塗り変えていく。

満足などなかなか出来ない、欲深き人生だ。

動け、動け、動け。

会いたい人が沢山いることが、とても嬉しい。

会いたい人に会いに行くのが、これ一番の喜びかもな。