アーティスト: ユニコーン, UNICORN
タイトル: ザ・ベリー・ベスト・オブ・ユニコーン

今となっては奥田民生がもといたバンドとしてしか紹介されなくなってしまったユニコーンである。


このアルバムは解散してわりとすぐにリリースされた記憶がある。

今の奥田民生しか知らない若い人たちは、これを聴いて愕然とすると思う。

だって、あのいい意味でオヤジ然とした、力の抜けたいい感じのおっさんである民生が、アイドルバンドのボーカルなのである。


ユニコーンをアイドルバンドと括ってしまうのは少々乱暴かもしれないが、少なくともアルバム「服部」までのユニコーンは明らかな「アイドル売り」だったわけで。

今の民生を見ていると、人生で大事なのはスタートじゃないんだなと思わされる。

今からだって、やり直せるさ。


まあユニコーンであるけども、このベストアルバムでは彼らの魅力が半分もわからない。

てか、恐らく10曲、20曲くらいじゃユニコーンは語れない。


たとえば最近のアーティストなら、ロックだとかパンク、ジャズとかブルース寄りだとか、結構ジャンルで括れるところが大きいと思うんだけども。

ユニコーンの場合は、僕の知識の無さを差し置いても、なんかよくわからなくなってて。

ロックと言えばロックなんだけど、その中でおかしな方向に行ってる感じがする。


おかしな方向とはどんな方向か。

ユニコーンのメンバーは全員が曲を作ることが出来て、しかもそれぞれの趣味がひとつのバンドに納まってるのが不思議なくらいバラバラで。

しかも、奥田民生、阿部義晴(アベB)を中心に、音楽にユーモアを持ち込むことに長けた人たちだった(「長けた」と言うよりは、「躊躇が無い」と言ったほうが正しいかも)ので、とにかく多彩な曲やアレンジや演奏を聴かせてくれるバンドだった。

基本はロックバンドの音なんだけども、やり方が独特と言うか、とにかく「ユニコーンと言えばこんな感じ」っていうのが無いバンドだった。


そんな方向だ。明日はどっちだ。


ユニコーンの代表曲と言えば、「すばらしい日々」「大迷惑」あとは「雪が降る町」は年末によく聴いたりとか。

現在のラジオなどのOAでは、その辺しか聴けませんけども。

あんなのは序の口で、ユニコーンは掘れば掘るほど何かが出てくるよ。


まあそれがお気に召すかどうかは甚だ疑問だけども。

運試しのつもりでCD買ってみればいいと思う。


「開店休業」とか「ケダモノの嵐」とかすんげー好きな曲ですよ。

このアルバムには入ってないけどな。