- アーティスト: すかんち
- タイトル: GOLD
このブログをよく見てくださってる方は、僕と同年代、もしくは僕ら世代(バンドブームに熱い世代)の音楽に興味をお持ちの方だと思います。
ので、「すかんち」というバンドをご存知の方ばかりだという前提で書いていきますんで宜しくどうぞ。
あまり好きでない人にとってこのバンドは、今や伝説のお笑い番組「ごっつ~」のテーマソングであった「恋のマジックポーション」だけの一発屋として認識されている恐れがあるのですが。
まあ、その認識も一般レベル(テレビでYOUを見てもフェアチャイルドを連想しないレベル)では間違いのないものかも知れませんね。
ローリー寺西の変態性・・・というより変態行為・・・まあそれは彼一流のパフォーマンス(しかも悲しい)であることは間違いないのですが・・・その変態性を抜きに、このバンドは語れない。
というか、それが全てだったりする。
全ての成功も失敗も喜びも苦しみも、好かれることも嫌われることも、売れることも売れないことも、ほぼ全てローリーの責任。
それに尽きる。
あからさまなイロモノ行為、イロモノメイク、イロモノ発言、イロモノパフォーマンス。
昨日の「たま」は擁護するスタンスの僕ですけれども、ローリーだけはフォローの言葉がみつからない。
売れるわけがない。
そう思います。
ただ彼が時折言った言葉、バンドを紹介するときの言葉で忘れないのが「僕たちは日本のレッドツェッペリンです」。
当時、この言葉を聞いた大半の人たちが、恐らくは真に受けなかったと思う。
またバカがバカ言ってる。その程度に聞き流されていたんじゃないかと思います。
あの言葉をローリーがどれだけ真剣な気持ちで言ってたかということを、今さら彼らの作品を聴くことで思い知らされます。
「すかんち」の作品が、後の世にまで語り継がれるものである可能性は、僕は低いと思う。
でも彼らの作品には、紛うことなき伝説のロックバンドたちへの愛が、ひしめいている。
ローリーがどれだけロックを愛してきたか、それは彼のテクニックにも表れている。
唄いながらあれだけのギターが弾ける人は、数えるほどしかいないんじゃないかな。
ただただ残念でならないのは彼のキャラクター作りが、完全なるイロモノであるということなんですけども、逆にあのやり方でないと彼は彼自身のロックへの愛を表現出来なかったのかも知れない。
それはオリジナルなロックを生み続けた偉人たちへの、ニセモノからの最低限の敬意だったと、今は思いますよ。
彼が作り出した曲たちは、70年代ハードロックを基盤に、80年代日本のアイドル歌謡をミックスしたスタイル。といえば伝わりやすいかな。
胡散臭い。インチキ臭い。きな臭い。
ローリーはロックスターだったと思う。
あと、当時のシマチャン(ベース)はかわいかった。
ポンプ小畑(ドラム)はキモかった。
このアルバムだって多分売れてない。
売れてないけどいいアルバムです。
