すごく早そうだー。
ハヤブサ /スピッツ)

スピッツが無敵になった瞬間。僕の中でそんなアルバムです。

「みんなが大好きスピッツ!」といえば、美しいメロディー、ハイトーンボイス、爽やかなアルペジオ、変態性をはらみながらもいやらしくない歌詞。

そんな感じじゃないでしょうかね。

春の日差しに映えるような、青臭い欲望や感傷をやさしく包んでくれるような、そんなイメージを持ってる人は少なくないと思う。

そんな爽やかシングルヒッツはラジオなんかでよく聴いてたんだけど、僕がはじめて買ったアルバム「フェイクファー」ではすごくロックなスピッツになってて。

それでも爽やかさは保っていたんだけれど、この「ハヤブサ」ではそれすら投げ捨てて疾走する彼らがいます。

なんつーか、重いし暗いし。

いや、もちろんロック特有の疾走感もあり。

でもメロディーは相変わらず美しくて・・・上手く言えないんだけど、あえて言うなら”狂い咲き”でしょうか。

多分、以前の作品からのこの振り幅を、他の爽やかバンドが真似したら、薄ら寒いことになってしまうんだろうなと。

彼らのバックグラウンドにロックがしっかりあって、それに正面からぶつかっていけるからこそ出来た作品ですよ。

僕が抱いていたスピッツへの不満を、すべて解消してしまうようなアルバム。

唄が良すぎる。バンドも良すぎる。

惜しむらくは、キーが高すぎて僕が唄えないってことだ。チクショー!

こんなすげーアルバム作って、スピッツはこれからどういうアプローチをしていくんだろう・・・と思っていたら、次作「三日月ロック」では元のスピッツに戻ってました。

無敵になったはずのスピッツが・・・。

何だったんだろう、このアルバムは。

とにかく、これが彼らの気まぐれ、もしくはただのブームだったとしても、僕の心に金字塔を打ち立てたのは事実だ。

これはスピッツを好きな人より、そうでない人に聴いてもらいたい。

単純にカッコイイし、何よりウタメロが素晴らしい。

今日は違うものを取り上げるつもりでしたが、音依存症 さんの記事を読んで書かずにはいられなくなりました。Mitzさんトラックバックさせていただきます。