アーティスト: 斉藤和義
タイトル: FIRE DOG

 


バンドってやつはよく解散する。

僕が好きだったブルーハーツもユニコーンもイエローモンキーも解散した。

よくある解散の理由に「音楽性の違い」「方向性の違い」などを挙げる場合が多くあって、下世話な人たちは「そんなこと言ってるけど、仲悪いだけっしょ!?」とかよく言うよね。

それは違う。と思う。

 

性格的に相性がいい相手と、音楽的に相性がいい相手。バンドを作るときに選ぶのは間違いなく後者でしょう。

たとえば僕が寝る間も惜しんで、身を削ってまでして作った曲があったとして、それはやはり信頼できるメンバーに渡したい。そしてそんな風に信頼できるメンバーってやつには、なかなか巡り合えないもんなのよね。

音楽のジャンルはたくさんあるし、もっとこだわればもっともっと細かい違いがあって。

そもそもバンドをやろうって奴には、ただならぬ思い入れやこだわりがあるし。

その中で自分とほんとに価値観をそろえていける人ってのは、すげえ大事なんですよ。

 

だから多少性格が悪かろうが、遅刻癖がひどかろうが、彼女の言いなりになっていようが、メールがなかなか帰って来なかろうが、酒が飲めなかろうが、すぐに辞めるって言い出そうが・・・あ、ごめん、私事でした。

とにかく我慢して付き合っていけるんだよ。

でも、音楽性・方向性の違いだけはどうにもならん。

そんなリーサルウェポンなんよな。メルギブソン。

 

だからね、たまに思うの。めんどくせぇし、もう一人で全部のパートやったらいいんじゃねぇかなー・・・・・・って思って作られたのがこのアルバム(ウソ)。

斉藤和義、全パート自分でやっちゃいました。

しかもこのアルバムが超カッコイイ。一人でやってるのにバンドサウンド。そりゃ中には違う感じの曲(ピアノ弾き語り調の”桜”は必聴)もあるけど、アルバム一枚聴き終わって印象に残るのはバンドサウンド。

この人、フォークのイメージが強いと思うんだけど、すげー骨太なロックやりますよ。

これは聞いて損なしですよ。地震が来たとき懐に抱えて守りたいアルバムBEST10に入りますね。オス!