僕は別に自分が不幸だなんて思ってない。周りからみたらいくらか不幸に見えるかもしれないけど、僕はいまの自分に満足している。
毎日、喧騒な都会にフラッと出ては、不幸せそうな人をまわって歩く。最近ツイてないとか、いいことがないとか、この街中を上を向いて歩ける人は言うけれど、どうだろうな。僕が求めている不幸せそうな人は、そういう人じゃない。そういう意味では、不幸せな人なんて案外少ないのかも、なんて思う。
路地裏で下を向いてうずくまっている人のところへ今日も歩く。そして幸せを配って歩く。
毎日同じ日が続く。
同じ明日が毎日やってくる。
ああ、僕はなんて幸せなんだろう。
私は不幸せだ。どうみたって不幸だ。だからといって誰か助けてくれる訳じゃないんだけれども。私はむしろ助けを拒絶する。幸せな人の助けなんて受けたくない。だったらいっそのこと、私と同じくらい不幸せな人と傷を舐めあっていたい。そんな人、どこにも居ないんだろうけど。
……なんて。
こんな事を考えてしまう私のことを、私は嫌う。
お父さんに殴られ、食器を投げつけられ、お母さんに怒鳴られ、罵られ、同級生に罵倒され、水をかけられ。
どう考えても不幸よ、私は。
どうせ明日も痛めつけられる。
どうせ明日も罵られる。
どうせ明日も虐められる。
毎日毎日毎日毎日。
明日なんて来なきゃいいのに。
誰か、私に幸せか、私より不幸な人をください。
10月20日 に続く