これは過去のお話です。


実家の母を早くに亡くしていたので、私は母に料理を教わった……という記憶がありません。

そういう意味では、私が素直になって義母に何でも教わる姿勢があれば……それを素直に聞いていたら良かったのかもしれません。


ですが……あいにく私も長女でした。

そして、実母は闘病期間が2年あったので、実際には高校を卒業してすぐ家事の一部を担ってました。

25歳で結婚した時は、料理はひと通り出来ました。


今ならYouTube等でなんでも調べられますが、私はよく本を読みました。


少し話がズレますが、結婚式のスピーチで私の直属上司が、

うたさんは社内表彰の賞品の図書券でお料理の本を何冊も何冊も買っていました。

と言いました。

私の情報源の全ては本からだったのです。


その頃よく読んでいたのは、今は亡くなられた小林カツ代さんの本でした。

「お弁当作りハッと驚く秘訣集」

これ、写真がなくて文字だけのお料理本。

分量も書いてなくて、ババッと、ささっと、タラっと……そんな感じの……。

リズム良い文章であっという間に読み終わりました。

夫のお弁当を作っていたので、これなら私にも作れそう!そんな心を軽くしてくれる本でした。

今だったらクラシルの動画みたいな感じかな…。


この本とベターホームの「お料理1年生」「おかあさんの料理」は自分の原点で未だに捨てられず持っています。


Amazonで探してみましたが、小林カツ代さんのこの本の紹介はありましたが売ってませんでした。残念です。(メルカリにはありました)


その中に、あれは何だったのか春巻き……というのがありました。

それまで作っていた、冷めると皮が食いちぎれない春巻きのことを小林カツ代さんがそう呼んでいました。


それは中身も簡単なもので、ただ揚げ方が違っていたのです。

この揚げ方で時間が経ってもパリ!っとした春巻きができる……。


この春巻きを、私はあの40人集まる会の時に毎回作っていきました。

親戚の皆さんにも好評で、

うたさんの春巻き美味しいのよネェ…と言ってくれました。


義母のキッチンで揚げるときに、低温油に入れようとする私に


まだ早いわよ!!びっくり


あ……これ小林カツ代さんの本で低温からゆっくり揚げると冷めてもパリッとするらしいんですよ。キョロキョロ


はい……私が余計なことを言いました。


ああそうですか!ムキー


私も確かに可愛くない嫁だったです。爆笑