これは過去のお話です。
時間をあちこち飛び越えて思い出したことをアップしていきます。
息子が生まれる前。
まだ共働きをしていた時、なんだかんだ言っても義母とうまくやって行きたいと思っていました。
すでに色々振り回されて、イラッとはしてましたが、心のどこかで、
この人とはうまくやっていかなければいけない…。
そう思っていました。
その頃は土曜も仕事で休みは日曜日のみでしたが、休みの日に義母の習い事の発表会を私1人で見に行きました。
一緒に習っている義母のお友達たちも大勢いました。
ひと通りご挨拶。
こういう場は義母にとって恰好の自慢の場所です。今ではわかります。
我が家は姑と嫁が仲良くてうまく行ってるのよー。
だから、お嫁さんも発表会に来てくれるのよー。
口には出しませんが、マウントとって私に家来のように指示出ししました。
お昼の時間になり、その施設に併設されているレストランで義母の友達たちも一緒にランチを食べることになりました。
私は若いというだけで、みんなからほぼマスコット扱い……ちやほやと声をかけてくれました。
食べ終わってそのままお茶を飲みながら雑談に入ったところで、おもむろに義母が大きなタッパーを出しました。
チーズケーキを焼いてきたのよ。
食べましょう〜。
タッパーの中にはカットされたチーズケーキがたくさん入っていて、義母はそれを配り始めました。
オバチャン達、一斉に
あらー！焼いたのーー？
義母はみんなにわぁっと言われ満面のドヤ顔。
するとお店の方がささっと近寄ってきて、
お客様、店内へのお持ち込みはご遠慮ください。
そりゃそーですよね。
10人くらいが一斉にタッパーからチーズケーキ出してんだから。
私はさっとチーズケーキをタッパーに戻しました。
はーい！すいませーん！
声をそろえるオバチャンたち。
(すでに義母の友達達→オバチャン達になってますが)
声では言いますが、チーズケーキはそのまま。
店員がそばを離れると……
大丈夫よ！早く食べちゃいなさい！！
え？今注意されたじゃない。
黙って聞いておけばいいのよ！
………。
食べ続けるオバチャンたち。
するとまた店員が来て、
お持ち込み飲食はやめてください！
はぁーーい！
たぶん、3回は注意されたと思います。
私は一番端っこで店員さんの隣なので、もういたたまれなくて。
配られたチーズケーキを持って席を立ちました。
どこに行くのよ？
チーズケーキが喉を通らないので、外のベンチでたべます。
大丈夫よ！座りなさいよ！
意味わかんない。
聞かないふりして私は席を立ちレストラン脇の公園ベンチに座ってチーズケーキを食べていると、
義母のお友達が数人きました。
あんなに注意されててもあそこでたべられなくて。
そりゃそーよ。みんなオバチャンで図々しいからねー。
ここでゆっくり食べた方がずっと美味しいわね。
数名の義母友たちと会話を楽しみながらチーズケーキを食べてました。
そこへ義母………。
こんなところにいたの？？
あそこでは喉通らなくて
別に大丈夫よ！
あんなに注意されて図々しくいられないわよぉ〜。
お天気もいいしここで食べた方が何倍も美味しいわ。
ねーー。
え、、ええ。
やばーいこの雰囲気。
義母は不満げにその場を立ち去っていきました。
今思い返すとこの義母友Aさんと義母はマウント取り合ってました。
2人ともハンドメイドとお料理が得意。
田舎料理が得意で雑誌のレシピで見つけた簡単お菓子……を作る義母。
洋食が得意で、料理教室やお菓子教室に通って習ってきたAさん。作るものも全く違う。
ついでにおうちも全く違いました。
洋風で綺麗に剪定された薔薇のアーチがあるお庭のあるすてきなおうちでした。
その頃義実家にもバラは咲いてましたが剪定しない伸び放題のバラでした。)
たとえが合ってるかわかりませんが都会のネズミと田舎のネズミ状態。
息子しかいない義母と一人娘さんのAさん。
この後も、Aさんはいろいろな場面で娘を持つ母として私を義母から庇ってくれたことが時々ありました。
そして義母は時々Aさんへのぼやきを私にいうことがありました。
わたしがAさんと仲良くすることは嫌だったようです。
あの時の義母達の年齢になりましたが、
どこかのレストランで持ち込んだチーズケーキを食べる……なんてことはしません。
オバチャンがみんなそうなわけではないです。
