こちらは過去のお話になります。
思い出しながら書いているので、時間軸が前後する場合があります。
また、一部以前に書いた内容と重複する部分があります。
その頃、哲平はまだ自宅から仕事に出ていました。
とても不規則な職種で、朝家を出る時間はほぼ一緒ですが、夜9時に帰ると、
今日は早いね……と思うような……。
締切近い時は、朝3時に帰宅してお風呂入ってワイシャツ取り替えて始発で出勤‥…なんてこともありました。
全て外食で健康が心配だし、週末一緒に食べる時はせめてバランス取れたものを種類多く食べさせたい……。母心です。
私は哲平のために種類を多く作っていたのです!
夕飯のテーブルを見るたび
あーー!量が多い!
あーー食べきれない!!
毎日こんなご馳走ばかり食べているの?
とにかく一言言わないと気が済まない。
1回でいいから、
わぁー美味しそうねぇーってまず言えないかな。
量が多い。食べきれないと文句を言うので、大皿盛りにして食べれる分を自分で取り分けられるようにしました。
ある日、オカズを4品大皿盛りにし出しました。
その中の大根と豚肉の煮物を気に入ったのか、ずっとそればかりを自分のお皿に取っていきます。
考えたら、4人分ってわかるでしょ。
まだ誰も手をつけてないのに半分無くなりました。
それでもまだ手を伸ばすので、
まんべんなく食べてくださいね。
と声をかけると、まるで食べさせてもらえないみたいにサッと大袈裟に手を引っ込めました。
その瞬間間違いなく私は悪者になりました。
後味悪いなぁ……。
