これは過去のお話です。

思い出しながら書いているので時間軸が前後する場合があります。



    

認知症で要介護3の父が
訳あって一人暮らしをすることになりました。


わたしたち姉弟には、父は活力が戻れば認知症の症状も進行を遅らせられるのではないか……。

そんな風に考えていました。

週3回のデーサービス。

朝昼晩とヘルパーさんに入ってもらいました。

土曜の夜は交代で父と食事を一緒にし外食にも連れ出しました。


まず家の中の家具を後妻が選んだものは全て廃棄し、新しいものに変えました。

みんなが集えるテーブルと椅子も購入しました。

畳も新しいものに変えました。


メガネを作り直し、よく見える若く見えるものに。

白髪は私が染めてあげました。

弟は形の良いデニムパンツや、ベルト。

その他、服も全部買い替えました。

デーサービスの人や近所の人に、若いねぇーと言われ、父は喜んでいました。

離婚前から父には笑顔がなかったので、久しぶりに見た父の笑顔でホッとしました。


父の顔には正気が戻り、元気になってきたように思いました。

離婚直後は、私も気になって毎日足を運んでいましたが、父がヘルパーさんの手を借りながらも普通に生活ができていたので、2日に1度になることもあったり、滞在時間も顔を出すだけの短い時間‥‥もありました。

私も日々の生活に追われていました。


今思えば、周りの忙しさの中に父がポツンと残されてしまった時間‥‥というものがあったのだと思います。

その間に、認知症は少しずつ進行しある時期からすごいスピードで父は色々なことができなくなっていきました。