これは過去のお話になります。
思い出しながら書いているので時間軸が前後します。
義父の体調はすっかり元に戻ったように見えました。
性格もあいかわらず。
それから数年の間に認知症はゆっくり進行していきました。家の介護ベッドで寝てる時間も増えてきました。
ある日……
なんか一昨日あたりからちょっと寝てることが多くなったのよねー。
食欲もないみたい。話しかけてもぼーっとしてるのよ。風邪でも引いたのかな?
この状況って高血糖の時の症状と似てませんか?
あぁ………あの時ねぇ。
まぁ、似てると言われれば似てるかも……。
夫にも言いました。
救急車を呼んだ方がいいと思う。
確かに似てるな…
救急車を呼び今度はC病院へ搬送されました。
義母、夫、私が説明に呼ばれました。
血糖値が700近くあります。
糖尿病等の疾病はありますか?
夫と私で義母の顔を見て返事を待ちました。
私は料理も甘いものは体に悪いからと気を使ってますし……ダラダラダラダラ
わたしはちゃんと気を遣ってる論を展開。
糖尿病と言われたことはあるの?薬とかもらってないの?
特にそんな風に言われたことはない。糖尿病のけはあると言われた。
飲んでるのは認知症の薬と前に高血糖で倒れたからちょっとその薬と。
この時、夫と私は思っていました。
999から生還した義父だから700は大丈夫だな……
家に戻ってから家族会議になりました。
私は気になっていたことを聞きました。
A医院で糖尿病と言われたことはないの?
特にない。糖尿病のけがある…といわれたことはあるけど。
毎月血圧と血糖値を測ってるけど、気にするほどの数値じゃないって言われる。
健康診断の紙を見せて。
ゴソゴソしてかきあつめた検査結果。
手書きで血糖値300の文字
立派な糖尿病だよ。
なんで言わないんだろう??
義母が把握しきれてないだけのことなのだろうか……。
入院してる間、義母は毎日病院に通い、糖尿病と言われた義父のために病室にくる栄養士さんを捕まえては食事療法のことを聞いていました。
しつこすぎるくらいに……。
申し訳ないくらいに……。
そして聞いても応用は効かず、言われたことを文章で一応メモる。
なぜか?を理解しようとしないので、少しでも方向性が違うとまた聞く。
少し話がずれますが、つい最近夫がオレオレ詐欺の一件があった時、
なんで良い人ぶるんだよ!
いつも良い人を演じようとするんだ!
いい加減やめろよ!
と吐露したことがあり、え?気づいてたの?って思いました。
そうなんですよ。
良い人、良い妻、良い母、
人に評価してほしいんです。
義母にとって自分の価値は第三者の評価なのです。
病院に行かないわけにはいかない。
食事は私の責任だから私が頑張らないわけにはいかない。
完全看護なのに昼、夜と食事の介助に行きます。
それはいいとして
自分がいけないと無理矢理仕事や予定を変更させてでも夫や私に食事介助に行かせようとします。
行けないというと、じゃあいいわよ!
と逆ギレします。
正直介助しなくても義父はちゃんとご飯が食べれてます。
勝手にルール化してるのです。
柔軟に対応ができない。
わたしには半分心から、半分演じて自分に酔っているように見えるのです。
1日も欠かさず行ったのよ…‥それが言いたいためなのか?
そんな風にさえ思えました。
そして1ヶ月も経たないうちに、義母は入院費が気になり始めました。
認知症で個室に入っていたので差額ベッド代が半端ないのです。
個人病院だし……。
仕方ないだろ。先生がまだダメって言うんだから。
だってお金がかかるのよ!
今思えば、ちょっと長めに入院させられたのかな……
わかりませんが。
1ヶ月半で元通り元気になって退院しました。
差額ベッド代だけで80万円近かったです。