これは過去の話です。

記憶を辿って書いているので、時間軸が前後することがあります。


義実家には、自称床下収納がありました。

板の間のキッチンの床板が、忍者屋敷のように1枚はずれ、その下に食品が保管されています。


床下は涼しいという認識です。

要するに縁の下です。

衛生もなにもあったもんじゃないです。


チーズもバターも有るわよ。

缶詰も有るわよ。

使わないから持っていって。


義実家はつけとどけの多い家でした。

お中元、お歳暮、義父母では食べきれないので

床下収納に入れていたようです。


はーい、ありがとうございまーす。


プロセスチーズ……ほぼ常温保存。賞味期限は2年前に切れた物。


缶詰は、かに缶とか高価なものが沢山あったけど、周りが錆びていて、

こちらも賞味期限数年前に切れてる物。


あの、賞味期限が切れてます……。


大丈夫よ。賞味期限過ぎたって食べられるわよ。


これ、要冷蔵です。


床下は涼しいから大丈夫よ。



この価値観の相違は、どうにもこうにも……。


なにも貰わないのも悪いので、賞味期限内のジャムを1つもらって帰りました。



この感覚の差。

采配してくれる人がいないので、私はいつも異端者です。