こちら過去のお話です。

記憶をたどって書いていますので時間軸が前後する事があります。ほぼ愚痴ばかりになります。



私の退職は妊娠5ヶ月に入った頃。

予定日は夏の終わり頃。5ヶ月くらいはのんびりできます。

今までできなかったこと。

冷蔵庫の中を見てから買い物に行く……とか、明るいうちに洗濯物を取り込むとか……。

そんなことがなんか嬉しかったです。

近所に知り合いもいないので誰とも話さず孤独ではあったけれど、夫はすごく気を遣ってくれたし、子供ができればママ友もできると思っていたので、その時期を楽しんでいました。


私は退職金の一部でミシンを買いました。

これから赤ちゃんのものも作りたかったし、いつかは幼稚園のグッズも作りたかったし。


義母の特技は洋裁で足踏みミシンを使って色々な人に色々なものを縫うのが趣味。

生まれてくる孫のものを縫いたくないわけがありません。ほぼ戦闘開始を待ってるような状態。


私は母を早くに亡くしていたし、仕事に追われて今までミシンを使うことはなかったのですが、初心者用の本などを買って自分なりに楽しんでました。

マタニティの洋服も、本と首っ引きで何着か縫っていました。決して上手ではなかったですが。


義母が私にマタニティの服を作ってあげると言い出し一緒に布屋さんに行った時のことです。


退職金でミシンを買ったので、少しずつ自分でも縫ってるんですよ。


次の瞬間、店に響き渡るような大声で


何でそんなもん買ったの!!??

もったいないでしよ!

うちにはミシンがあるでしょ!

使うときはうちに来ればいい!!


8年近く頑張って働いてきて

そのうち2年は共働きで頑張ってもらった退職金の一部で、生まれてからベビーのものを縫いたいからとミシンを買って何が悪い??

それもべらぼうに高いものを買ったわけじゃない。

何でこんなに怒鳴られるのか全くわからない。


でも、こんなふうに理路整然と言葉が出てくるまでには年数が必要で、そのときは街中で大声で怒鳴られたことと、なんだか訳がわからない怒りとで、もう口も聞きたくなかったです。


その後も、私が自分で作ったマタニティを着てると、横に来て、裏返して縫い方をみる……

処理の状態見る………

本当に感じ悪い。

何を縫っても裏返してみる……


それから、少しずつ私は縫い物を遠ざけました。

義母に裏返しされるのが嫌で。


後に幼稚園グッズも細かく指定して全部縫ってもらいました。


いいのぉ?

と言いながら、義母は喜んで縫ってました。


でも縫い物を遠ざけたせいで私は今は雑巾も買ってます。笑い泣き笑い泣き笑い泣き

きっと世のお母さん達は下手ながらも幼稚園時代から頑張って、みんな縫い物が上手くなるんだな……といまさら乍ら思ってます。