ぼくの娘は、もうオトナのはずだけど、つい最近までイブの夜にサンタさんがプレゼントをもって訪ねてくると信じていた。もしかしたら、今年もそう信じて待っているのかもしれない。
サンタさんを迎える準備をしてから眠る。ベッドサイドのテーブルには、サンタさんへの手紙、チョコレート、ウィスキーの小瓶、灰皿、風邪クスリ、二日酔い止めのクスリなどが置いてある。窓とドアは少し開いている。
夜中に侵入したぼくは、まずウィスキーを一気飲み、ふだんは吸わない葉巻を一服、吸殻を灰皿に残す。サンタへの手紙を読み、返事のメッセージを書く。これは英文で(小学生のあいだはローマ字で)、左手で書く(ぼくの筆跡を残さないため)。
プレゼントをベッドの足元に置き、窓を閉める。その場合、ドアはそのままにしておく。
ファイターズにサンタさんからのプレゼントは
多田野数人投手![]()
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大学生・社会人ドラフト1巡目指名の多田野投手は日ハムファイターズと、20日に正式契約。
契約金6000万円、年俸3000万円。
27歳。最後の松坂世代の「新人」。5年前、立教大から横浜ベイへの希望枠入団が確実視されていながら、実現しなかった。立大野球部の後輩を引き連れてホモ映画に出演してしまったのが発覚したためだ。
多田野=ホモ説が横浜をびびらせた。そうだとしても、プロで通用する投球ができればいいじゃないかと思うのだが、ダメだった。横浜以外の11球団も手を上げなかった。
彼がホモでないことは、立大野球部合宿所の近くに暮らしているぼくにはわかっていた。焼肉店でよく彼らと一緒になったが、彼らは腹一杯カルビを食べたい年頃であったし野球選手であった。多田野はカネ欲しさに後輩を誘って映画に出ただけだ。
多田野はアメリカに行くしかなかった。メジャーの世界も日本以上にホモを嫌う。彼は「ぼくはホモじゃない」宣言をしながら頑張るしかなかった。インディアンズでマウンドも踏んだ。
新人年俸は1500万円が最高額というのが常識だったが、なんと倍額の3000万円。これには多田野のアメリカでの実績だけでなく、日本プロ野球界の「謝罪」がふくまれていると思う。
頑張れ、多田野! きみは10勝以上できる。早稲田の和田毅(ソフトバンク)と投げ合ったその剛球を北海道から発信せよ。背番号は金村がつけていた16 だ。