オシムさんはどんな夢をいま見ているんだろう。サッカーをしてるに決まってる。
生還してほしい。きっと生還しても監督はできない。でも、サッカーを見ることはできる。
ぼくも臨死体験というのか、少年時代に何日も死線をさまよったことがある。
夢の中でずっと野球をやって自分の思うようにやれて楽しかった。
「このまま楽しんでいくかい? それとも家に帰るかい?」と何ものかに聞かれて、
ぼくはずいぶん迷って「帰りたい」と答えた。
それがぼくの生還だった。「きみは野球選手だったので心臓が強くて生き返った」と医師は言った。
そしてぼくは野球のできない少年として生きなければならなかった。n
・・・野球はできなくても、言葉はできる。ぼくの人生を要約するとこうなるのかな。
野球のできないオトナになり、オジサンになり、でも、野球を見ることはできている。
スワローズ育成枠で、小山田貴雄捕手![]()
四国ILの高知ファイティングドッグスの小山田貴雄がスワローズへ。190センチ100キロの超大型強肩捕手だ。でも打撃力が弱い。2、3年で長距離ヒッターに化けて川本を脅かしてほしい。彼が神宮に現れたら目立つと思う。宮出よりデカイですから。
彼の父親は小山田健一。東映からヤクルトスワローズと歩いた捕手。現役11年で15試合、16打数3安打。引退後20年、スワのブルペン捕手を務めた。01年、胃癌で50歳の若さで逝去。
01年の日本シリーズ第5戦、スワが日本一を決めた時、池山が遺影を抱いてグラウンドを回ったでしょう。その遺影が小山田健一でした。
その息子がスワに来る。しかも捕手として。
オヤジを超えてほしい。安田も、尾花も、荒木も、伊藤も、川﨑も、石井も、高津も、五十嵐も、みーんなお世話になったオヤジ小山田。ファンもそれを知っている。
だからオヤジを超えるチャンスをスワローズが与えてくれた。
うまくいかなければオヤジのブルペン捕手2代目でいいやなどと思ってはならない。