センター試験(今年から大学入学共通テスト)の結果で、志望校を変える(だいたいは失敗して下げる)受験生がよくいるが、私にはなぜそうするのかがわからない。

 

センター試験だけで決まるとか一次と二次の割合が極端に一次に寄っている、あと足切りに合いそうだというなら話はわかるが、例えば、ボーダーを少し割ったくらいで、東大から一橋や他の帝大に志望を落とすとか、名古屋大から金沢大とか静岡大にするとかさっぱりわからない。

 

とは言いつつ、私もセンター試験を失敗して、迷った。

 

8割以上とれたから、まず足切りは問題ない。しかし、センター試験で目標通りとれなかったことで弱気になった。東大文三は模試で東大型を含めてC判定しか出ていないけど、一橋法なら大学別模試ではないが駿台全国模試と河合全統記述でB判定まで出ている。さらに阪大や東北大まで志望を下げればA判定だ(確か)。

 

しかし、私は東大に出願した。なぜなら、それまで東大以外の二次対策をしたことがなかったからだ。東大型の問題に慣れてしまっているので、二次試験直前にきて他の大学の問題に慣れる自信がなかった。むろん実力十分ならばそれも可能だったかもしれない。しかし、東大文系でいちばん下(当時)の文三にギリギリの線で合格をねらうくらいの実力の私には無理だと思った。

 

また、阪大や東北大は二次試験が英国数の三教科であり、社会がないのが不安だった。私は、河合の全統記述で英国数三教科で偏差値65くらいであり阪大、神戸大、東北大ならA判定の成績であったが、センター試験で失敗したことからもわかるように数学にはムラがあり、もし数学で失敗したときに社会で穴埋めできないことは不安であった。東大は数学(80点)よりも社会の配点(120点)が大きいし、当時は数学が難しすぎて差がつかなかったから、数学の出来具合にムラがあっても東大の方がよかった。

 

センターの結果を見て急に志望を下げるのは、私はリスキーだと思う。とくに東大をはじめ二次重視の大学なら、センター試験で多少失敗しても(限度はあるが)、初志貫徹した方がよいのではないか。

 

私は結果として東大に落ち、早慶に落ち、その下の私大に行った。あの時、一橋、さらには東北大くらいまで志望を下げていれば受かって難関国立大卒の肩書を手に入れていたかもしれない。でも、あの時初志貫徹して東大を受けて、そして落ちたことを後悔していない。