今年も3月10日、東大の合格発表があった。

合格されたみなさん、おめでとうございます。

 

私は1992年3月10日に東大文三の前期日程入試に落ちたわけだが、それ以来、毎年3月10日は心がざわつく。それで2年前の3月10日このブログを始めたわけだ(苦笑)。

 

もう30年前の出来事だし、その後の人生もそんなに悪くないのに、毎年この日になるとなんとなく重い気持ちになる。

 

すでに故人となったあるジャーナリストの方が、飲み会の席で「東大に落ちたやつは一生引きずる」と言っていたが、よくわかる。その方は早稲田出身であったが、東大落ちだったのかもしれない。

 

ところで、今回の入試も文一の合格最低点が、文二、文三よりも低かった。私が受験生の時は、文一がトップだったので驚いている。

 

以前ブログに書いたが、高3のときに東京の予備校で東大の講座の夏期講習を受けた。

そのとき、同じ授業に参加していた受験生と話して、文一志望だと言ったら、すごいですねと言われた。E判定しか出したことないのに志望するだけですごいってなんだよ、と思った記憶がある。文一はそのくらい絶対的なトップだったのだ。

 

それが今や東大文系で合格最低点が最も低いとは。法学系の人気が下がってるのか、それとも経済学(データ分析)や人文学の人気が上がっているのか。

 

これは法曹や官僚を目指して東大に行くという時代ではなくなったことを意味しているのかもしれない。なんとなく寂しい。