昨年10月、夫の母国ラオスに移住してきました。
首都ビエンチャンですが郊外に暮らしているので、緑も多く、動物もたくさんいて、まったり暮らしています。
後発開発途上国のラオスでの生活は不便なことも多いけど、それだけに、伝統的な風習・思想、ラオス独自の文化などが失われずに保たれています。
珍しい宗教儀礼や伝統的なお祭り、独特な生活習慣などを日常的に目にすることができて、好奇心が刺激されます。
タートルアン祭りは毎年10~11月にラオスの首都ビエンチャンのタートルアン寺院で開催される国家的なイベントです。
開催日時は旧暦によるため毎年変わりますが、今年(2020年)は10月29日~31日に開催されました。
タート・ルアン寺院はラオスのシンボル、国内で最も著名な建造物です。
お祭りは16世紀、ビエンチャンが首都に定められてから毎年執り行われてきました。
タートルアン祭りはまた、庶民のお祭りという側面を持ち、ビエンチャン市民が広場の展示や買い物を楽しみます。
仏教儀礼は3日間に亘って執り行われますが、最終日朝7時からの大托鉢式は、ラオス全土から数千人の僧侶が集まります。
ビエンチャンの老若男女数万人もお供え物を手に日の出前から集まります。
この日は、タート・ルアン仏塔の内側の広場も外側広場も祈祷所も寺院本堂も、タートルアン周辺の空間は全て托鉢に訪れた人人人で埋め尽くされ圧巻です。
最終日午後1時半からはタート・ルアン寺院前の広場でティーキーというホッケーに似たラオスの伝統競技が開催されます。
数百年前からタート・ルアン祭りで欠かさず執り行われてきたティーキーは、スティックが竹製で独特の形状です。
勝敗によってその年の農作物の豊穣が仏によって約束されるという神聖なティーキー競技は、世界中でラオスでしか見ることができません。