、12月 22日 (火)
ご無沙汰しております。
長いお休みをいただいておりますにもかかわらず
ご訪問頂きありがとうございます。
今日まで、もてなしの宿臼井館をご利用ご支援を賜った多くのお客様に
この度廃業のお知らせをさせていただくこととなりました。
ホテル臼井館として出発してちょうど30年という節目の主の突然の死(急性心筋梗塞)
有難いことにスタッフたちにはより以上支援していただきましたが、
申し訳ありません私の力不足で継続は困難となりました。
永欣にわたりご愛顧いただきましたこと心より御礼申し上げます。
お問い合せいただくお客様には未だ元気な主人の声が耳について信じられないと
おしゃっていただきます。私もふと戸が開いて帰ってくるような気がする日々を
送っています。
花が好きだった支配人だからと立派なお供えをいただいたり、
訃報に遠方よりお参りいただいたり、わざわざお墓まで探して花を手向けて頂いたり
たくさんの方に愛されて主人も感謝していると思います。
今まで厨房の中で「笑顔」で召し上がっていただけるよう願い田舎手料理を
作ることだけに打ち込んでまいりましたが温かいものを温かいうちにお客様に
橋渡しをする者が今はいないのです。
慣れない銀行へ行って代表取締役云々・印を押す回数も増えました。
心置きなく好きな料理に専念させてくれていた事あらためて主人に感謝しています。
主人は学生時代柔道をやっておりました。結婚してからも近くの道場に通っていました。
「 柔道の基本は受け身
受け身とは投げ飛ばされる練習
人の前で叩きつけられる練習
人の前で転ぶ練習
人の前で負ける練習です 」
相田みつをさんのカレンダーに 目が留まりました。
毎日めくっていたのに気付かなかった。
よく主人がその場にいるだけで空気が明るくなるんだよとおっしゃっていただきます。
これまで主人の背中に隠れて人の前に出ることがなかった私です。
主人の明るさは生まれながらのものではなかったのですね。
これからは人の前で受け身の練習をしていかなければと存じます。
最後に心から臼井館を愛してくださったスッタッフに巡り会えたこと
そして臼井館を愛してくださったお客様に心より御礼申し上げます。
どうぞ皆様もお体お大事に。
感謝。