新教舎は17年教員採用に携わり、筆記試験、面接指導に力を入れてきました。私自身も面接指導を長年する中で「難しいなあ」と悩むことも数知れず、日々勉強と反省の毎日なのですが、そもそも面接試験というのは人を採用をするにあたって、あまり効果的な手法ではないのではないか?という考えにいたりつつありました。これは教員採用だけではなく、企業の面接も含めた話なのですが、今の時代なら、AIが面接をしたほうがよっぽど正確で採用基準に合った人を採用できるのでは、とも考えていました。そんな中、「採用面接100の法則」(作者 曽和利光)という本に出会い、目から鱗というか、同じようなことを考えている人がいることに少し安堵感というか納得感を覚えました。この本によると、ある企業で面接の評価とその後の業績を評価したところ、面接評価と業績にあまり相関性がなく、適性検査の特定の尺度にだけ強い相関性が見られたということです。だからと言って面接に意味がないのかと言えばそういうわけではなく、この本の筆者も企業の採用者に向けて面接の在り方について最善の方法を考えていこうと語っているのですが、面接指導者としては、このような分析はとてもありがたいことで、これからは迷いなく面接指導をしていこうと勇気づけられました。ご期待を。