今年度の大阪の小学校は、苦戦した人が多く、現段階、数理社英で微妙な点数の人が多いみたいです。「国語の答えを教えてください」という問い合わせも受講生から複数あり、現在、とりかかっています。複数の国語の先生と私自身の答えもあるのですが、確定とまでは言えません。古典は

5 5

6 4

です。

現代訳

近ごろの優れた歌人として、藤原定家と藤原家隆の二人が双璧と言われている。その頃、我も我もと歌を詠む人は多いが、いずれも、この二人には及ばなかった。ある時、後京極摂政の藤原良経が、家隆を屋敷に呼んで「現在で、良い歌人として多く聞える中で、どの歌人が一番優れているのか。心に思うとおり正直に言いなさい。」とお尋ねになると、「どの方も、優劣が付けにくく。」
お答えになったが、何か思っている事があるようなので、「さあさあ、遠慮無く答えなさい。」と、ひたすらお尋ねになられたところ、懐よりたたんでいた畳紙を落してそのまま退出されたので、それを御覧になると
明けばまた秋のなかばも過ぎぬべしかたぶく月の惜しきのみかは
と書いてあった。これは定家の歌である。前々から、この樣なご質問があるだろうとは、分かるはずもない。もとよりすばらしい歌だと、書いて持っていたのだろう。