先日、資料を整理していて 「自分の思いを込める」という新聞の切り込みを目にしました。サッカーの北澤豪選手の手記です。北澤選手は、1993年ワールドカップ初出場をかけた試合あの有名な「ドーハの悲劇」のメンバーです。その一戦では出番の恵まれず、ベンチで悲しい終了の笛を聞きました。あと10秒守り切ればワールドカップに出場できたあの試合、なぜ守り切れなかったのか、赤裸々に綴っています。

 あの10秒を埋めるには何か? 

考え悩んだ末にたどり着いたのは『取り組む姿勢だ』と言っています。そこからは自分に言い聞かせ、あらゆることに真摯に向き合うように心がけたそうです。時間だけでなく物を大切にする、スパイクを自分で磨く、感謝の気持ちを持って取り組む、何事も片手でなく両手で丁寧に扱う、そうした普段の姿勢がプレーに反映して来ると。スポーツはメンタリティに左右されるので、実力が同じであるなら、姿勢や思いの差が結果に表れやすいですが、これはスポーツに限らず、あらゆることに言えるのではないでしょうか?

教員採用試験の結果報告を受け、あと一問正答であれば合格、あと一人で合格、そうした人が何と多いことか? あと一問、あと一人、確かに惜しいんですが、結果は合格か不合格しかありません。今まで自分がどのようにして試験に取り組んできたか、1分1秒、1問を大切にしてきたか、しっかりと自分自身を振り返り、真摯に取り組む姿勢を持つこと、これが1点10点につながり、しいては合格につながるんです。